ビートたけしの金言集「もしあれだったらよ、焼き鳥いかねーか」

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ビートたけしの金言集「もしあれだったらよ、焼き鳥いかねーか」

 以前、殿との“焼き鳥デート”について書きましたが、それからわずか1週間後の午後、

「おう、北郷か。たけしだけどよ、今日お前忙しい?もしあれだったら夜よ、焼き鳥いかねーか。ほら、こないだ行ったとこあったろ。うん。じゃーよ、あそこに6時半な」

 と、殿からの直電があり、再度同じ焼き鳥屋へのお誘いを受けたのです。

 18時半ほぼジャスト、間違いなくうまい焼き鳥屋の前に殿の車が到着。後部座席から降りてきた殿は、恐ろしく値の張る、フランス製某ブランドのキャメルの革ジャケットに、下は所ジョージさんから頂いたビンテージデニム。そして、丸いフレームの黒いサングラスといういでたちで。

 入店して個室までの短いストロークの間、カウンターに座っていた2組のお客さんのどちらからも、「おっ、たけしだ!」と声が漏れる。個室に入るとすぐ、ジャケットを脱ごうと動作を開始する殿に、背後から脱がすのをアシストする形でジャケットを受け取りハンガーにかける。この“上着を脱がすお手伝い”は、何度やっても、〈あ~今俺、弟子やってるな~〉と、実感できる大好きな行為です。

 席に着くなり、

「どうだ。ネット・マガジンは進んでるか?」

 と殿。最近の会話の立ち上がりは、もっぱら発行目前に迫ったネマガ「お笑いKGB」についての確認作業からとなります。「お笑いKGB」の進行状況をかい摘んでお伝えすると、まだ乾杯前だというのに、

「そうだ。また川柳作ったぞ」

 とノリノリで、「たけし新作川柳」を立て続けに5つほど読み上げだす殿。

 ちなみに「お笑いKGB」の中で、「たけし川柳講座」といったコーナーがあり、殿は今、その中で発表する川柳をコツコツと作成しています。で、せっかくですから、その中から宣伝がてらに1つ──。

おいチ○ポ お前のために いくら使った

 このような、大変ハイクオリティな川柳を読み上げたところに店員さんがメニューを持って個室へ入ってくる。注文をさっと決め、飲み物が来るのを待つ。

殿「今の店員さんは俺の川柳聞いて、『あそこの個室にはもう入りたくない』なんて言ってねーか?」

わたくし「はい。

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