沖縄独特の墓参り「シーミー」を知って、葬儀や墓参りの考え方が変わった話

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沖縄独特の墓参り「シーミー」を知って、葬儀や墓参りの考え方が変わった話

「来週のこの日は、シーミーがあるので行かれないんだ」ーー沖縄出身の友人と遊ぶ約束をした時にこんなことを言われました。シーミーとは初耳だったのですが、彼女はあまりにも自然に言うものなので知らない私がおかしいのでは?と思ってしまい、その場で聞くことができませんでした。後ほどネットで調べてみると、沖縄のお墓参りの習慣だということがわかりました。

■シーミーとはどんなことをするのか?

皆さんは、お墓参りと聞くとどんなことを思い浮かべますか。黒やグレーの墓石、お花やお線香のお供え物が思い浮かぶでしょう。お手入れが済んでいないお墓は、草が生い茂り、見ているこちらがなんだか残念な気持ちになります。これが以前の私がお墓参りに抱いていたイメージです。

これに対してシーミーは、少なくとも内地の一般人の目から見ると、非常に明るく楽しい行事のように見えます。シーミーは、4月の前半ごろに行われるイベントです。内地のお墓と違う、石の家のような大きなお墓の前に一族で集まって、お墓の掃除をしたり、皆でお墓の前で豪華な料理を食べたりするのです。

私はお墓で料理と聞いた時、食が進むの?と失礼なことを思ってしまいました。しかし、インターネットで見る限り、シーミーはとにかく楽しそうなのです。

■国や地域によって異なる葬送儀礼

ちょうどこの頃、私は大学の授業でインドネシアの葬儀の様子の映像を見ました。

青空の下、アップテンポの明るい音楽の演奏があります。何も言われなければ、お祭りかお祝い事だと思ってしまうくらいです。世の中にはこんなお葬式があるのかと、本当に驚きました。

私の中でシーミー、インドネシアの葬儀、この2つを知ることで、お墓参りやお葬式に対するイメージがが崩れ去ってしまいました。

■葬儀の際、どんな気持ちになってもらいたいかを考えて終活をするのもアリ

お墓参りや葬儀の際、私たちは故人に思いを馳せます。しかし、その具体的な方法は、国や宗教、文化、人種などによってさまざまです。単に儀式の手順が異なるというだけでなく、気持ちの持ち方までもが違うこともあります。

現在終活をしているけれども、自身の葬儀やその後のお墓参りのプランが思いつかないという方は、地方の葬儀や海外のお墓参りなどを調べたり、参列者にどのような気持ちになってもらいたいかを考えることから始めてみてはいかがでしょうか。

ご自身の中の「当たり前」の概念が崩れ、よいアイディアが浮かぶかもしれません。



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