「あなそれ」で評価を高めたのは波瑠でも東出昌大でもなく…

| まいじつ
「あなそれ」で評価を高めたのは波瑠でも東出昌大でもなく…

波瑠が主演を務め、東出昌大の“キモ怖い”演技が話題となった連続ドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系)の最終話が6月20日に放送された。視聴率は14.8%と自己最高を記録し、有終の美を飾っている。

“あなそれ”の通称でも評判になった同ドラマは、漫画家のいくえみ綾氏が原作の人気コミックを実写化したものだ。2組の夫婦のマリッジライフと、四者四様に揺れる恋愛模様を、予測不能な展開で繰り広げていった。“2番目に好きな人”と結婚したという、波瑠が演じる主人公の渡辺美都が、ずっと想い続けていた中学時代の同級生と偶然再会したことから始まる、大人のいびつなラブストーリーで、波瑠の演技力の幅が試され、清純な役以外も演じきれるかが注目されていた。

「波瑠の不倫がクローズアップされましたが、波瑠に夫をとられた妻役を演じた仲里依紗の、“旦那への怒りを押し殺す演技”が高い評価を集めたようです」(TBS関係者)

地味なルックスの賢い妻であり、やさしい母を演じた仲だが、夫の不倫に気付いてからは冷静に追い詰めていく様を見せた。

「女優としての仲里依紗のキャリアは、アニメ映画『時をかける少女』(2006年)の主人公の声を担当してから、少しずつ注目を集めていました。その後、同名映画の実写版でもヒロインを演じ、さわやかなイメージで多くの人の印象に残る女優になったのです」(同・関係者)

モデルでも役者でも「使い勝手がいい」

そして、仲の知名度を一気に上げたドラマが、2008年の『ハチワンダイバー』(フジテレビ系)だ。

「メイド姿で将棋を指す強い女性を演じました。その際に、演技のうまさに注目が集まり、さまざまなドラマからオファーされるようになりました。特にヒール役が多かったのですが、主役もできるし、演出家としては重宝する女優です」(同・関係者)

仲は、少女漫画雑誌『ちゃお』(小学館)に連載されていた今井康絵の漫画『シンデレラコレクション』の主人公に似ている女子を探す『ニーナをさがせ!!モデルオーディション!!』で特別賞を受賞し、芸能界でデビューを果たした。

「ファッションモデルとしても活躍し、何でも着こなせるので、使いたがるファッション雑誌の編集者は多いと思います。同性にも好かれていますし、このドラマでまたファンを拡大しました。次のドラマのオファーも映画の話も多く来ています」(映画ライター)

波瑠よりも仲の魅力が詰まった“あなそれ”は、早くもDVD化される。商売は「それほど」ではなく全力で、というところか。

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