終活するなら棺にも拘るべき?値段や種類、購入時のポイントをまとめてみた

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終活するなら棺にも拘るべき?値段や種類、購入時のポイントをまとめてみた

遺体を納め、火葬や埋葬により葬るための入れ物である「棺」。その「棺」について今まで考えたことはあるだろうか。歴史は古く、日本では古墳時代からあり、特に権力を持つ者は多量の副葬品が周りに供えられた。エジプトや中国などの外国でもその歴史は紀元前2000年にまで遡る。そんな世界共通の伝統の文化である「棺」について綴っていく。ぜひ棺にこだわりたい方は特に「購入を決める際は」を読んで頂きたい。

■棺の種類や材質

まずは形状の種類についてだが、基本的に二種類ある。日本で主流なのはキャスケット型と呼ばれる細長い長方形の箱の形だ。これはアメリカでも一般的なものとなっている。もう1つは外国のホラー映画などで使われる、頭部が広くなり足先に行くにつれて狭くなっているような形だ。これをコフィン型と言い、使っている主な国としてイギリスが挙げられる。

材質は木で檜(ひのき)、樅(もみ)、桐が使われている。棺自体の区別としては、シンプルな長方形の棺、その周りを布で巻いた「布棺」、アクリル板で中を覆うことができる「エンバー棺」、材質がダンボールでできた「エコ棺」の4つに分けられる。側面には彫刻を施すことができ、色も多様なためその種類は膨大な数となる。最初はシンプルなキャスケット型の棺を思い浮かべるだろう。筆者もそうであった。葬儀社にカタログでその大量の種類を初めて見せられた時は驚かされた。

■棺の値段は2万円弱から200万円までと非常に幅広い

棺の値段も幅広く、安いものだと2万円弱、高いものだと2百万を超えるものまである。基本的に、天然の木を用いた場合や希少価値が高い檜を用いた場合は高額になる。また、彫刻を施す面が多い程、すなわち一面二面三面…五面と多くなる程、高額になる。実際にそれを間近で拝見してみると感動する。十分、彫刻仕様にする価値はあり、その値段にも納得できる。しかし値段と買うべきかどうかは勿論、別である。

■棺を購入する際の決め手とは

種類や値段が様々であることを知れば、誰しも故人の遺体を納める棺を安く済ませないで、立派で綺麗な棺に納めたいという気持ちが生じるだろう。実際、棺に迷ってしまう1番の理由はそこにあるかもしれない。しかしここで大切なのは値段ではなく、故人への思いである。

値段が高いほど思いが伝わるわけでは全くない。また故人の遺体が納められた棺は火葬の場合、結局は灰となってしまう。心ないことを言っているように思えるかもしれないが現実だ。また、ほとんどの人は結局10万円未満のものを買っている。だから決める時は自分たちの今後にも目を向けて冷静になって考えてほしい。

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