最先端を行くフィンランドの学校教育:テーマで分けて様々な科目を学べるテーマ別教育へ。
2021.08.29 23:51
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カラパイア
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学校では数学を習うが、数学が苦手だと、こんなの将来何の役にたつの?思った人もいただろう。逆に数学な得意な人は、数学を生かした仕事につきたいと考える。
数学者やエンジニアなどは、数学力がかなり求められる仕事だ。だがたとえ数学分野の仕事であっても、成功したければ、文法や科学技術、歴史など、数学以外のしっかりした基礎学力が必要となり、科目ごとに相互リンクしているのである。
にもかかわらず学校教育では、各科目を分けてバラバラに教えているのが現状である。
そこに着目したフィンランドでは、教育に違ったアプローチを取り入れようとしようとしている。面白味のないバラバラの素材としての科目を別々に教えるのではなく、あるテーマを主軸として、様々な科目を混ぜながら学習しようというのだ。
・フィンランドの教育コンセプトは、いわば"テーマ別学習"
例えば「数学」といったひとつの科目だけを集中して教えるより、興味を引く現実世界のトピック
ス、例えば、気候変動などをとりあげ、生徒と教師が一緒になって、それぞれ別の角度から様々な科目を混ぜ込んで分析、学習していく。
そのテーマの背景にある科学はどんなものか? そのテーマに取り組む国家の計画は? そのテーマに関する文学作品はどんなものがあるのか?といった具合だ。
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・各科目をリンクさせ、実生活で生かすことができるスキルを教える
もちろん従来の科目別教育も並行して行う。その上でこの新たな教育法を取り入れていくのだ。
このテーマ別学習は、独自のやり方で、さまざまなスキルをひとまとまりにするチャンスをもつ。