「ねえ、もう別れよう。」
もう何度言ったかわからないセリフに見せる、彼の反応はバラエティに富んでいる。今日も新しいスルー方法を披露してくれて、にこっと笑って部屋を出ていた。
なんだか、ため息をつくことすらも惜しく感じてくる。彼と別れられるのは“また”今日ではないか……。
お世話になっております、株式会社たかだまなみです。今日は別れたいのに、話を聞いてくれない彼の心理と対処法です。
ええ、私も何度もありました。私の稼いだお金を勝手に使うカリスマニート型ダメ男と別れたいのに、異常なスルースキルの高さにより、うやむやにされてしまうんです。
付き合うことも大変ですが、別れることにも労力が必要なのは、会社を退職する時と一緒かもしれませんね。社員を簡単にはリストラできませんし、楽しい作業ではありません。
たかだ「さて、今回は秘書のアイカちゃんに登場してもらいます。はい、こちらへどうぞ。」
アイカ「社長、おつかれちゃんです! あ、原稿の出演料、高く請求しますネ。」
たかだ「う、うん。わかったよ。アイカちゃん、まだ寒いのに今日も露出が高い服だね。」
アイカ「女は肌魅せ重要ですからね。」
たかだ「私は腹見せで攻めようかな。見よこのウエスト70センチ!」
アイカ「あの? 社長、いつ痩せるんスカ?」
たかだ「……。」
アイカ「いつ痩せるんスカ? パート2!」
たかだ「(小声で)あっ、ちょっと用事が……。」
アイカ「社長? ウェブアイドルになりたいって言ってたじゃないですか!」
たかだ「ちょっとトイレに用事があったような……。」
アイカ「逃げてますね。」
たかだ「え?」
アイカ「腹の肉との別れから逃げてますね……。