SMAPへのメッセージだった?作詞家・森浩美が”アノ名曲”に込めた想い

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 6月27日に放送されたバラエティ番組『友達だから初公開!芸能界(秘)人脈大図鑑』(TBS系)に、作詞家の森浩美氏が登場。SMAPやKinKi Kidsの楽曲を多く手掛ける作詞家とあって、ジャニーズファンの間で話題になっている。

 この番組は、芸能人が自分の人脈の中で“1番スゴイ友だち”を紹介し、その人のプライベートを暴いていくといった内容。森氏を紹介したのは、ラジオでの共演をきっかけに交流を持つようになったという、タレントの鈴木奈々。森氏と鈴木は「おまえ」「ヒロミちゃん」と呼び合うほどの仲であった。森氏は今回がバラエティ番組初出演であったが、なんと自宅を大公開。仕事部屋だけでなく、歌詞が書かれた貴重な原稿も登場した。

 番組内では、SMAPの楽曲の作詞秘話が明かされる場面も。1996年に発売されたシングル「SHAKE」は、風呂場の中で30分で書き上げたとか。「シャンプーなんかしたら絶対忘れる!」と思った森氏は、裸のまま風呂を出て、そのままワープロで歌詞を打ち出し、プロデューサーに送ったと明かしていた。また、94年に発売されたシングル「オリジナル スマイル」は、SMAPへのメッセージだったとか。このときデビュー3年目を迎えていたSMAPだが、当時はアイドルよりも“トレンディ俳優”がもてはやされる時期だった上に、音楽番組が次々に終了。そんな状況で苦戦していたSMAPに、「イヤなことあるけど腐らずにやろう」という応援メッセージを、歌詞の中に込めたのだとか。

 そんな裏話もファンの注目を集めていたが、もっとも話題になっていたのは、森氏の“気さく”な人柄。例えば、鈴木が森氏の仕事部屋で「SHAKE」のCDを見つけ、歌詞カードのクレジットに「作詞:森浩美」の文字を見つけたとき。「本当だったんだ~これ本当ガチでした」と当たり前なコメントをする鈴木に、森氏が「ガチじゃなかったら、この取材全部ダメだろう!」とツッコミ。さらに、「私にも歌詞書いてください!」とねだる鈴木に、「イヤだ! 断る! 売れないの目に見えてる」と辛辣な言葉を浴びせていた。バラエティ初出演とは思えないほど、森氏はあらゆる場面で笑いを取っていた。

 森氏が雑誌やラジオに登場することはあったが、テレビ出演は珍しかったため、「作詞家ってマジメな印象あったけど、楽しそうなおじさんだった(笑)。そうじゃなきゃあんな楽しい歌詞でてこないもんね」「森さんってずっと女性だと思ってた! まさか男性だったとは」「ラジオでお話きいたことはあったけど、こんな気さくな方なんだね~。奈々ちゃんと仲良いなんてすごいわ」と、SMAPファンからは驚きの声が上がっていた。

 森氏は今年2月4日に放送されたラジオ『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(J-WAVE)に出演した際、SMAPのキャッチコピーを「リアルである」としていた。アイドルは“偶像”という意味を持つが、SMAPはきちっとファンや人々のそばにいる「体温を感じられるスーパーアイドルである」と語り、メンバーの人間性が“リアル”であると評していた。

 そんな“リアル”なアイドルSMAPと、気さくで楽しい人柄を持つ森氏の歌詞が見事にマッチし、多くの人の背中を押してくれるようなヒット曲が多数生まれたのだろう。グループがどのような形になっても、SMAPの楽曲は色あせずに残っていくはずだ。

文・ジャニーズ研究会(じゃにーずけんきゅうかい)
※ジャニーズを愛する有志による記者集団。『ジャニーズ50年史』『完全保存版ジャニーズの歴史――光も影も45年』『ジャニーズに捧げるレクイエム』(鹿砦社)など多数の出版物を刊行。

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