元女子サッカー選手の澤穂希が、古巣であるINAC神戸の試合(7月2日=対マイナビ仙台)を観戦した。その隣には女子代表の高倉麻子監督の姿もあった。
澤は1月に誕生した長女を抱っこし、完全にリラックスムード。しかし、高倉監督はそうではなかった。ふたりの再会には“裏”がありそうだ。
「なでしこジャパンは6月の国際親善試合で、格下のベルギーに引き分けています。高倉監督は“3-4-3”の布陣も初めてテストしていましたが、試合後の開口一番の言葉は『最初からはうまくいかないな』でした。就任以来、停滞気味のチームを変える突破口を探していますが、いまだ模索中といった感じでした」(専門誌記者)
高倉監督は「ボールをただ動かしているだけ。何も起きなかった」とまで言い残している。この試合に出場したメンバーは、同監督が年代別代表チームを指揮していたときからの選手が多くいる。気心も知っているからこそ出た苦言だが、半ば本気でもあったようだ。
「澤だけではなく、長年代表で活躍した宮間あやも外れ、チームの精神的支柱がいなくなりました。高倉監督は新たなリーダーを探し続けています。チームを引っ張る存在となれる選手が出てくれば、チームの雰囲気も好転するはずです」(同・記者)
いまでも大きい澤の存在感
澤は観戦後、INAC神戸の控室も訪ねている。レジェンドとの再会に、MF鮫島彩は「会えただけでうれしかった。ねぎらいの言葉をもらって。これからも頑張らなくてはと思いました」と語っていた。
「選手からチームを変える逸材が出て来なければ、指揮官にそれを求めることになります。女子代表監督について『将来は澤に』という声があるのは周知の事実。鮫島の反応を見れば、いかに澤の存在が大きかったかが改めて分かります。子供がまだ小さいので少し先になりそうですが、高倉監督も自身の長期政権は念頭に置いてはいないでしょう」(スポーツ紙記者)
高倉監督は澤の表敬訪問を歓迎していたが、内心は穏やかではなかったはず。高倉監督の代表監督通算成績は4勝4敗2分け。7月27日から始まる4カ国対抗国際大会の結果次第では、高倉態勢そのものを見直さなければならなくなるだろう。
酒豪でも知られる同監督は優勝の美酒ではなく、やけ酒をあおることになるかもしれない。