白血病を克服したリアリーファノ、準々決勝でブランビーズのベンチ入り!

| ラグビーリパブリック

 白血病と診断され、長期治療を受けていたブランビーズのSO/CTBクリスチャン・リアリーファノ(29歳)が、今週末に奇跡的な復活を果たす。7月21日に地元キャンベラ(オーストラリア)のGIOスタジアムでおこなわれるハリケーンズとのスーパーラグビー準々決勝へ向け、ブランビーズは早くも出場予定メンバーを発表し、リザーブのひとりにリアリーファノが入ることが明らかになった。

 オーストラリア代表として19キャップを持つリアリーファノは、昨年8月に医師から、“血液のがん”ともいわれる白血病にかかっていると告げられた。しかし、命にかかわる病魔と闘いながら、ラグビー選手としての復活を目指し、今年6月下旬にシンガポールで開催されたアジア・パシフィックドラゴンズとの親善試合に出場、約11か月ぶりのフィールド復帰を果たしていた。

 スーパーラグビーのプレーオフ進出を6月に決めていたブランビーズは、レギュラーシーズン終盤の7月にリアリーファノをベンチ入りさせるプランを持っていたが、練習中に太もも裏を痛めたため、回復を待って、準々決勝での抜擢となった。

 今年のオーストラリア勢で勝ち越したチームはひとつもなく、6勝9敗(勝点34)という成績ながらカンファレンス制度によりプレーオフスポットを獲得したブランビーズ。ノックアウトステージへ向けて前評判は低いが、LOサム・カーターとともに今季共同キャプテンを任されてきたリアリーファノのカムバックにより、チームの結束力とファンの声援はこれまで以上に高まるに違いない。

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