バレーボール女子日本代表が『ワールドグランプリ仙台大会』で強豪のブラジルを破るなど、善戦を繰り広げている。中田久美新監督の選手起用が見事に的中しているのだ。
「初戦でタイに敗れると、中田監督はブラジル戦へはセッターを代えて臨みました。ブラジルはタイ戦で日本を研究しているので、『だったら、別のセッターを入れて攻撃のリズムを変えてみよう』という意図だったそうです。選手はぶっつけ本番になった部分もありましたが、中田監督の思い切りのよさが勝因になったのでしょう」(スポーツ紙記者)
中田監督といえば、解説者時代に生放送のテレビへ出演中にはしゃいでいた後輩たちを怒声で一喝したことがある。そのときはCM中で放送されてないと思っての行為だったが、怒鳴りつけたときにはすでにCMは終わっており、“放送事故”だと揶揄された。バレーボールに対する熱い想いゆえの行動だったのだが、“怖いOB”として一目置かれてきた。
そんな強面監督の選手掌握ぶりを伺うと、やはり、歴代指揮官とは違っていた。
選手が萎縮することを恐れない「喝入れ」
「代表メンバーを招集したときの所信表明で、『曲がったこと、中途半端なことは本当に嫌い!』と言い切りました」(関係者)
練習風景も一変した。集中力が切れそうになると練習を止めて、「いまのは何? 最初からやり直し!」と怒鳴った。選手たちが驚き、動けずにいると、「アァン!?」と言って眉間にしわを寄せる。この凄みに萎縮してしまった選手は少なくなかったという。
「選手たちもときどき、『アァン!?』を真似しています。怖い指揮官ではありますが、新主将に宮下遥を推したのも、新チームが順調なスタートを切れた一因です。監督の選手を見る目は確かです」(同・関係者)
快勝した7月16日のブラジル戦で、試合前に中田監督は「試合をやる前から、顔が暗い!」ともメンバーに喝を入れていた。普通の指揮官なら、試合前に選手を萎縮させるようなことは言わない。だが、結果は快勝だった。
今後も中田監督の“喝”が代表チームを支えていくことになりそうだ。
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