市川猿之助の歌舞伎版「ワンピース」はハリウッド映画版を超えるか

| アサジョ
市川猿之助の歌舞伎版「ワンピース」はハリウッド映画版を超えるか

 歌舞伎俳優の市川猿之助が、10月から公演するスーパー歌舞伎II「ワンピース」にて、主人公ルフィとボア・ハンコックの2役で出演する事が決定。その制作会見が7月25日に都内で行われた。この作品は、尾田栄一郎氏原作でアニメでも人気の「ONE PIECE」を歌舞伎風にアレンジしたものだ。

「本作は2015年に初公演され、観客動員数約20万人を記録した話題作。初演でも猿之助は同じ役を務め、演出も手がけました。今回の再演について猿之助は『すばらしい作品を作るには、再演を重ねることが大事なこと。再演が決まったことがすべての答えだと思います』と作品への手ごたえを語りました」(スポーツ紙記者)

 また、原作の「ONE PIECE」は連載20周年を迎え、ハリウッド制作で実写ドラマ化されることが発表されている。これについて猿之助は「自分の(ワンピースの)方がいい、という自信は持っている」と言い切った。

「歌舞伎俳優の中では若手の猿之助は、スーパー歌舞伎をはじめ様々なことに挑戦しています。今年の6月に公開されたシネマ歌舞伎『東海道中膝粟毛<やじきた>』では、公演に先駆けてのPRで、共演者の市川染五郎とラップ調の宣伝動画を公開しました」(前出・スポーツ紙記者)

 そのタイトルは「Cinema Kabuki“YJKT”」で、劇中の弥次さん喜多さんに扮した2人が、作中の映像を絡めながらラップ調で舞台をPRするというもの。ネットでも「シネマ歌舞伎『やじきた』のラップ、よく見るとめちゃくちゃ韻を踏んでいるのがすごい」と話題になった。従来の決まりごとに縛られず、次々と新しい試みに挑戦する猿之助。「ワンピース」を、先代猿之助の「ヤマトタケル」を超えるような当たり役にすることが出来るのか。10月からの公演が待ち遠しい。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
エンタメ