警察庁は7月10日、ギャンブル依存症対策として、来年2月からパチンコの出玉を現行の3分の2程度に制限する方針を発表した。「現状、平均的な遊技時間である4時間で、最大約10万円分の出玉を獲得することができますが、大当たり出玉や確変継続率を下げることで、5万円以下にするというもの。勝ち額の上限を下げることで、大負けからの“一発逆転”を狙う遊技者を減らす狙いでしょう」(全国紙社会部記者)
現在、パチンコは1回の大当たりで最大2400個(4円等価交換で9600円)なのが、1500個に抑制されることになる。
このニュースを受け、ファンからは「勝てない」「もう止める!」といった声が続出。警察庁はあくまで方針とし、8月9日まで広く意見を募集するという「意見を募集するのは、建前でしょう。ゲーム性や射幸性に関する意見は一切、受けつけないのでは?」と語気を荒げるのは、パチンコ攻略誌ライター。
「昨年12月に成立したカジノ法案による“カジノ解禁”で、ギャンブル依存症患者の増加が懸念されていて、政府内でも反対意見が出ています。今回の出玉制限は、反対勢力に対するパフォーマンスでしょう。これでパチンコがつまらないとなれば、カジノへの集客にもなりますから」(前同)
と、パチンコ業界への圧力を疑うのだが、本誌で連載中の劇画『麻雀放浪記』で構成協力を務めるギャンブルライターの浜田正則氏の意見は、ちょっと違う。
「ギャンブル依存症対策は建前でしょう。しかし、本当の狙いは規制後の新システム導入の費用を、ホール側に強いることにあるんです。新システムでは、釘調整ができない封入式パチンコ台になる。その費用は莫大なものですが、“出玉制限”の新ルールになれば、既存の台すべてを入れ替えざるをえない。その費用で小さいホールは倒産しかねない惨状です。また、新機種の検定を行うのは警察の天下り先といわれる保通協などの機関。こうした関連団体に入る金は相当なものになるとか」
一方で、カジノ法案との関連性については、「この規制でカジノに客を移行させたい思惑はないと思います。カジノとパチンコは、まったく別のギャンブルですから」(前同)
また、出玉制限がファンにとって、悪い規制ではない可能性も示唆する。「これまでの主流である爆裂機こそが、年に一度も味わえない“20万円勝ち”をぶら下げたハリボテ台でしたから。新規制で“週1~2回のパチンコで月一度は5万円勝ち”のように、現実的な勝利ラインが見える台が増えるのでは」(同)
ホールへの打撃は懸念されるも、ファンには朗報と言える規制になるか!?
パチンコ「出玉5万円規制」の影響とは?
2017.08.01 06:30
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