巨人・阿部慎之助「2000安打達成」で高まる次期監督待望論

| まいじつ
Happiness-Likeness / PIXTA(ピクスタ)

プロ野球読売ジャイアンツの阿部慎之助内野手が通算2000安打を達成した。NPB(日本野球機構)史上49人目だ。

「この偉業で“巨人の監督”への道が開けました。高橋由伸監督の次の監督は『プレッシャーがきつくてなり手がいない』といわれているだけに、来年とはいわないが、40歳になる2年後に引退し、監督就任という流れが固まりつつあります」(スポーツジャーナリスト)

巨人ひと筋の選手で2000安打を達成したのは、川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、柴田勲に続いて5人目。1980年の柴田以来、37年ぶりの達成だ。

「首と肩痛がひどく、しばらく捕手をやっていませんが、捕手時代は相手打者だけでなく、敵の投手と自チーム投手の研究、守備陣形の確認など膨大な作業をこなしながらもバッティングを磨いていかないといけませんでした。そのなかでの記録達成には驚くべき才能があります。野手とは違い、捕手という、野球を俯瞰して見られるポジションから選手を動かせるので、阿部は引退したらすぐにでも監督候補です」(同・ジャーナリスト)

阿部は記録達成時に「これまでの17年間で苦しかったことは」と聞かれ「たくさんありすぎて分かりませんが、首、肩がだめでキャッチャーをできなくなったことですかね。キャッチャーをやりながら打ちたかったですが、こういう道を僕と一緒に考えてくれた親父と原監督には、すごく感謝しています」と答えた。

送球イップスを乗り越えての偉業達成

巨人の長嶋茂雄終身名誉監督は「わたしが監督をしていた2001年に阿部君が入団してきたのですが、バッティングは大学時代からの評判通り、非凡なものを持っていました。一方で捕手としてのリード面は、プロとして経験を積む必要があると判断し、1年目から少々の失敗には目をつぶって起用し続けました。本人が努力を重ねた結果、皆さんご存じのように打者としても捕手としても、巨人軍の歴史、そしてプロ野球を代表するような選手に成長しました」と語っている。

「阿部は、プロに入って2~3年目にイップス(精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害のこと)という送球できない病気にかかってしまいましたが、見事に克服しました。そうした苦労も巨人の首脳陣は分かっています。高橋監督は3年契約の2年目。もし阿部が来年いっぱいで引退し、バットを置くのが早まるなら、来年の末にでも新監督が誕生するでしょう」(同・ジャーナリスト)

阿部は次の目標は通算400本塁打だと話している。阿部の新監督就任は、記録達成の余韻がさめやらないうちにというのがファンの正直な願いではないだろうか。

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