一年の中で人の死を最も身近に感じる八月とお盆に供える迎え団子と送り団子

| 心に残る家族葬
一年の中で人の死を最も身近に感じる八月とお盆に供える迎え団子と送り団子

毎年のことですが、八月に入ると急に亡くなった方々を身近に感じるように思います。広島や長崎の原爆忌、日航機墜落事故の慰霊、そして終戦記念日。無念の中で亡くなった方々にそっと手を合わせる日々が続きます。その御霊を慰めるかのように、旧盆がやって来るのです。

■迎え火を焚き花を飾り、迎え団子でご先祖様をお迎えする8月13日

お盆ではご先祖様をお迎えするため、迎え火を焚き、花を飾りお供え物をします。その中で忘れてならないのはお団子です。お盆の入りの13日、お団子を作ってお供えします。遠路はるばるご苦労様でした、という気持ちで作りお供えするのです。『迎え団子』といいます。作り方は米粉を練ってお湯やお水で練り耳たぶぐらいになったら丸めます。蒸し器で表面に艶が出るまで蒸すと完成です。たれやアンコで味付けするところが多いようです。

■8月16日に送り団子を作ってお帰りになるご先祖様をお送りする

また16日仏さまをお送りするときまたお団子を作り、お供えします。これは『送り団子』といい、何も味をつけず白いままが適しているといいます。

ただこれは宗派や地方、また家庭独自のものが多く、個数にもちゃんとした決まりはないようです。地方によっては14日に『お供え団子』『落ち着き団子』などと呼ぶお団子を作るところもあるのだとか。それぞれ独自のやり方で我が家の仏様を供養することが大切なのかもしれません。

■お団子を作り、食べ、楽しみながら考えるお盆

子供たちにとって楽しみなのは、なんといってもお下がりのお団子をいただくこと。私の実家ではかなり手抜きな家庭だったのでしょうか、14日にたくさんのお団子をみんなで作ります。それを黄な粉でまぶし、仏さまにも備え自分たちもお腹いっぱい食べました。そしてそのお団子をそのまま16日の仏様送りの時に一緒に送っていたものでした。私の夏の思い出はみんなでワイワイやるお団子づくりと甘い甘い黄な粉のお団子の味でした。

■最後に…

たくさんの方が亡くなった慰霊の日が重なることと旧盆が同じ月であることは偶然なのかもしれません。しかしたくさんの方が故郷に帰り親戚縁者と旧交を温め、仏様に手を合わせるこの時に、もっともっと多くの仏様にも思いをはせることは大変意味深いと思います。悲しい思いを抱いて亡くなった方たちも、心づくしの懐かしい味のお団子に、少しは心和む思いをなさることでしょう。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
カルチャー