高畑充希に各局からオファー殺到?『過保護のカホコ』の好調要因と危うさ

過保護のカホコ|日本テレビ公式サイトより

 女優の高畑充希(25)主演のドラマ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)の第6話の視聴率が10.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と依然として2ケタ台をキープしている。これは全話平均視聴率でも、トップを走る『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)に次ぐ人気ドラマという位置づけになっている。

 特に『過保護のカホコ』が放送されている水曜22時枠のドラマは、前クールに放送された沢尻エリカ(31)主演の『母になる』や、1月期放送の吉高由里子(29)主演の『東京タラレバ娘』と、今年に入って視聴率が下降線を辿っていた状態だった。しかしここにきて注目を集める『過保護のカホコ』に、再び水10ドラマに希望の光が見えだしてきたのではと言われている。

 また14日には、日本テレビが8月第2週目の週間視聴率にて、全日・ゴールデン・プライムの3部門すべてトップを獲得したと発表、この「三冠王」は21週連続での獲得となる。『世界の果てまでイッテQ!』『ヒルナンデス』(ともに日本テレビ系)など、人気番組を持つ日本テレビだが、ドラマにおいても再び息を吹き返してきたようだ。

「他局のドラマと比較すると、『タラレバ』や『母になる』が極端に視聴率が悪かったわけではありません。しかし同枠のドラマで比較すると、昨年に放送された北川景子(30)主演の『家売るオンナ』や、石原さとみ(30)主演の『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』のヒットが大きすぎたのです。しかしここにきて『カホコ』が話題を集めており関係者はほっとしている。このまま順調にいけば、年末や改編期にスペシャルドラマが制作されることもあるでしょう」(芸能記者)

■『過保護のカホコ』ヒットの要因は配役の妙?

 こうしたヒットを受けて、株をあげているのが主演の高畑だ。朝の連続ドラマ『とと姉ちゃん』(NHK)でヒロインをつとめて以降、女優活動の幅を広げているが、『過保護のカホコ』も同様に、高畑の貢献によるものだという声が大きい。ただそれ以外にも、本作の成功には他にもさまざまな要因が絡んでいるとも言われている。

「本作はキャスティングが絶妙だという声もあります。主人公に溺愛する母親演じる黒木瞳(56)や、主人公の祖母役である三田佳子(75)が、本人のキャラクターにぴったりハマっていて当たり役だという声が多いようです。また主人公を導く青年役には、人気上昇中の若手俳優である竹内涼真(24)が出演しています。竹内は、現在放送中の朝ドラ『ひよっこ』(NHK)にも出演していたことから、お茶の間での知名度を伸ばしている。こうした脇役たちのハマり具合もヒットの要因でしょう」(前出・芸能記者)

 一部では日本テレビが、早くも高畑の囲い込みをはじめていると言われているようだが、高畑に目をつけているのは他局も同じなのだという。

「難しい役どころを卓越した演技力で演じこなす高畑を起用したいと希望する局は多い。しかし『カホコ』のヒットは、あくまでも高畑本人の力だけではなく、ドラマ全体の総合力があってこそ。この流れに乗っかって、単純に高畑を起用すれば当たるというのはありえない。場合によっては大ヤケドしてしまう危うさも含んでいます」(同・記者)

 高畑を活かすも殺すも、ドラマ制作陣の料理方法にかかってくるのかもしれない。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。
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