真木よう子『セシルのもくろみ』打ち切り決定で最高視聴率5.3%に上昇

セシルのもくろみ|フジテレビ公式サイトより

 真木よう子(34)が主演を務める「セシルのもくろみ」(フジテレビ系)第8回が8月31日に放送され、平均視聴率5.3%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)だったことがわかった。放送日当日に打ち切りが発表されたことで注目を集め、皮肉なことに自己最高視聴率を記録する結果となった。打ち切りの理由は低視聴率と言われているが、主演の真木が起こした数々の騒動も理由のひとつであるに違いない。

 前回の放送終了後から今回の放送まで、真木は、Twitter上の発言で何度も世間を騒がせた。8月25日には今冬のコミケへの出展を発表・クラウドファンディングを募ったものの、批判が殺到し、27日には発言を撤回・謝罪。29日にはTwitterアカウントを削除した挙句、ドラマの収録をドタキャンしてしまった。たったワンクールで、ここまでトラブルを起こす女優も珍しいのではないだろうか。

 第8話の最大の見どころは、中華料理店で奈央(真木よう子)・ハマユカ(吉瀬美智子)・江里(伊藤歩)・洵子(板谷由夏)、舞子(長谷川京子)が繰り広げる女同志の舌戦。といっても、全方位に喧嘩を売っていたのは、舞子ひとり。

 ハマユカに「モデルはプライベートを切り売りすべきでない」と言い放ったかと思えば、奈央を「モデル失格」、洵子を「11年たっても副編(副編集長)止まり」と毒舌でバッサバッサ切りまくる。「こんなにはっきり言う女いないだろう」と突っ込みつつも、筋が通った舞子の発言は、ある意味で爽快だった。

 しかし、そんな舞子も、かつて子どもができずに悩んでいた過去が明らかになる。同じく子どもを諦めた洵子、子どもはいるけど離婚したハマユカ、独身の歩、皆それぞれ悩みや不満を抱えていた。「ヴァニティ」のコンセプトである「妻として、母として、そして女として」生きることが、どれだけ難しいのかを、女たちは分かち合うのだった。

 この緊迫したシーンを、実際にピリピリしているであろう撮影現場を想像しながら視聴したので、リアリティ満点に感じられ、つい手に汗を握ってしまった。おそらく、舞子や洵子の過去はもっと丁寧に描かれる予定だっただろうが、打ち切りで駆け足になってしまったのが大変残念である。

 最終回、奈央は洵子やハマユカが立ち上げる新雑誌のカバーモデルにスカウトされ、「ヴァニティ」との間で揺れる。一方、歩も別の場所からスカウトされ、それぞれの道を決断するときがくる。皆、最終的にどんな道を選択するのか。第一回から視聴してきた身としては、大変気になる。とにもかくにも真木よう子には最終回までなんとか頑張ってもらいたい。それが主演女優の務めではないだろうか。

文・Harumaki

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