8月27日に行われたスキージャンプのノーマルヒル国内戦、塩沢ジャンプ大会(新潟県南魚沼市)で高梨沙羅が優勝した。
「スタート前は少し張り詰めていました。体重不足の規則違反で失格になった直後の大会なので仕方ないのかもしれませんが、苛立ったような表情になったと思えば、ぎこちなく笑ったりもしていました」(体協詰め記者)
ノルディックスキーGPのジャンプ女子個人第2戦の予選で、高梨は体重不足で失格になった(チェコ大会/同18日)。使用するスキー板の長さには個人差があり、その使用する板の長さに対して、体重が一定数値以上と規定で定められている。高梨は体重不足で失格になっていたのだ。
失格となった瞬間を現地入りした取材陣がこう説明する。
「高梨が飛んだあと、『1位』だというアナウンスが流れ、本人も優勝を確信したような表情を見せました。しかしその直後、体重チェックが行われ、失格となったのです。優勝は伊藤有希で、伊藤も高梨に気遣い、勝利のコメントを控えていました」
同じ轍を踏まないよう「食生活」を見直し
高梨は規定から200グラム足りずに失格処分を受けた。暑さで余計に汗をかいてしまったせいもあるのかもしれないが、高梨はいつも制限体重のぎりぎりを目指して調整してきた。体重が軽い方が飛距離を稼げるのは分かるが、際どい体重を目指しての調整は良策ではない。
そこで浮上してきたのが、食生活の見直しだ。
「高梨は炭水化物の摂取を控えてきた様子もあります。暑さで食も細くなっていました」(関係者)
今後は、ある程度の炭水化物も摂取していく予定だという。いまは失格の直後なので無理してでも口に入れているが、こういうやり方は長く続かない。そこで、高梨とスタッフが「暑さで食欲が落ちても食べられるもの」として見つけたのが、冷やし中華だった。高梨自身も好物に挙げているという。
「優勝した塩沢大会中、高梨はジャンプ本番前に自分で3度も体重チェックをしていました。気を使い過ぎるくらい水分補給もし、『ごまかして砂利を握ったりしてやろうかと思った』と話していたほどです。ジョークとはいえ、優勝できなければ、笑い話にならなかったでしょう」(前出・記者)
平昌五輪へ向けて、万全の調整を期待したいところだ。