W杯決めたハリルホジッチ監督に「解任論」出た理由

| まいじつ
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サッカー日本代表が2018年に開催されるワールドカップ(W杯)ロシア大会出場を決める勝利を収めたアジア最終予選のオーストラリア戦後、記者会見に臨んだバヒド・ハリルホジッチ監督は意味深な発言をした。

「もしかしたら残るかもしれない。もしかしたら残らないかもしれない」

6大会連続の出場決定を誇るかと思いきや、なぜか自身の進退について、さまざまな可能性があることを示したのだ。

さらに「個人的には実はプライベートで大きな問題があります。みなさんはご存じないかもしれませんけれども、この試合の前に帰ろうかなと考えるほどの大きな問題だった」とコメントした。

「W杯出場を決めても、日本サッカー協会(JFA)関係者たちのハリル監督の支持率は低いままなのです。結果は出ましたが、選手とのコミュニケーションがうまくいっていないことが原因のようです。そのあたりの忸怩たる思いが会見で滲み出たのかもしれません。確かに協会関係者の一部からは『怪我をしている香川、本田を呼び寄せた意味が分からない』という声も出ています」(スポーツジャーナリスト)

JFA内にハリルホジッチ監督を排除したい人物がいる

ハリルホジッチ監督が「試合の前に帰ろうとか思った問題」について、キャプテンの長谷部誠はオーストラリア戦後にこう語った。

「聞いていました。身内に関することで、すぐに帰りたい用事がある、と。僕には打ち明けていました。だけど、そういうなかでも『ここは戦わないといけないところでもある』と強い決意も感じました」

長谷部は記者から監督が『残るか分からない』というコメントをしていたことについて意見を求められると、「人生にはサッカーよりも大切なことがあると思っている。そういう判断は監督自身もできると思うので、それはどういう決断であれ尊重したいと思います」と語った。

「W杯に出ることが決まっても、まだ解任論がくすぶるなんて前代未聞です。ハリルホジッチ監督の手腕については、いままでの日本代表が『自分たちのサッカー』と言ってこだわってきたポゼッションサッカーを否定しているので、協会のロートルやベテラン選手のなかには拒絶反応を示す人物もいるのでしょう」(同・ジャーナリスト)

結果がすべてと言っていい世界で結果を出したのだから、JFAは協会内の“否定派”こそ排除すべきだろう。

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