台風の目といえば、文字通りの台風の中心という意味の他、注目されるモノやコトなどの比喩にも使用される言葉である。
しかし実際に“台風の目”に飛び込んだ場合、そこにはどのような光景が広がっているのだろうか。
ハリケーンの等級として最大となる“カテゴリー5”の評価を受けた超大型ハリケーン『イルマ』の中心部に、航空機で突入した映像が話題となっている。
超大型ハリケーン・イルマは、大西洋では過去最大となる最大風速82メートル、米国がハリケーンの分類に使用する“サファ・シンプソン・ハリケーン・ウィンド・スケール(SSHWS)”において最大の等級として猛威を振るった。
SSHWSにおけるカテゴリー5のハリケーンには、昭和54年に日本に甚大な被害をもたらした“台風第20号”や、1992年の“ハリケーン・アンドリュー”などが挙げられる。
そのようなスーパーハリケーンの中心部といえば、さぞや凄まじい暴風が荒れ狂っているのかと思いきや、映像では予想外の静けさを見せている。
実は台風の目というのはある程度の大きさを持つ台風の中にしか発生しないものであり、天気図などでも見られるように台風の中にポッカリと開いた無風のスポット、つまり雲がないために“快晴で雨もない空間”なのである。