パンドラの箱を開けてしまったか。9月17日、ドラマ『愛してたって、秘密はある。』(日本テレビ系、以下同)の最終話が放送された。しかし“本当の完結編”となる全2話を有料動画配信サービス「Hulu」にて放送すると発表するや、視聴者から「視聴者を馬鹿にしてる」「こんなドラマ見なきゃよかった」「結局、自分たちの利益目当てじゃないか」とブーイングが起き、炎上騒ぎになっている。
■テレビ業界の新ビジネス?真の結末をHuluで配信
福士蒼汰(24)が主演をつとめるミステリードラマ『愛してたって、秘密はある。』。17日に最終話が放送され、平均視聴率10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマーク。初回から1ケタ台に沈んで苦しんだが、最後に2ケタに浮上して爪痕を残した。
最終話終了後、“本当の完結編”となる全2話をHuluで放送すると発表。各メディアにも取り上げられて話題になった。
日本テレビは、これまでにも『ゆとりですがなにか』のスピンオフドラマ『山岸ですがなにか』や『スーパーサラリーマン左江内氏』のスピンオフドラマ『小池刑事の鬼の取調室』、地上波の連ドラや映画につなげたHuluドラマ『THE LAST COP/ラストコップ』などを制作している。一体なぜこうもHuluに肩入れしているのか。
「日テレは2014年に、Hulu本社から日本事業を買い取り、子会社化している。つまり、Huluの有料会員が増えれば増えるほど日テレが儲かる仕組み。うまく行けばスポンサーの広告収入とは別の、新しい収益の柱になる。『愛してたって、秘密はある。』の完結編を強引にねじ込むあたり、日テレの商魂が感じられる。他局も後追いする可能性がある」(報道関係者)
しかし日テレのHulu商法に、視聴者がついていけていない。
配信スタート時には、Hulu Japanが「ただ今最終回を迎えたばかりのドラマ『愛してたって、秘密はある。』の“本当の完結編”を配信スタート!全2話を二週に渡って配信します!」とツイート。さらにアクセスが集中し、「現在Huluにつながりづらくなっております。ご迷惑をおかけしますが、復旧までしばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます」と嬉しい悲鳴を上げていた。
これを受け、Huluの会員ではない視聴者の怒りが頂点に。「ふざけないで、今年で一番イラつく」「本当の完結編をHuluって、視聴者を馬鹿にしてませんか」「終わり方もすごく感動したのに…違う意味で裏切られました」「こんなドラマ見なきゃよかった」「そうでもしないとHuluさんのユーザーが増えないからですか?結局自分たちの利益目当てじゃないですか」と大ブーイングが巻き起こっている。
「『愛してたって、秘密はある。』の流れが今後も続けば、視聴格差が生じるだろう。また当分は日テレの連ドラへの警戒心が高まり、視聴率低下につながるかもしれない」(前出・報道関係者)
日テレが敢行した新しい放送スタイルは、視聴者に無事受け入れられるのか。はたまた視聴者離れを起こすのか。今後の動向に注目だ。
- 文・阿蘭澄史(あらん・すみし)
- ※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。