水原希子、何をやっても批判が殺到「ヘイト騒動」は過去言動に問題も

Photo by JESHOOTS(写真はイメージです)

 モデルで女優の水原希子(26)が炎上騒動に見舞われている。CM出演しているサントリーの公式Twitterアカウントに「なぜ日本人を使わないのか」といった差別表現を含むコメントが多数寄せられ、これが「ヘイトスピーチでは」と問題に。それに水原希子は「一日も早く、この世の中の人種や性別などへの偏見がなくなってほしい」と訴えたが、過去のある出来事から「本人の言動にも問題がある」との意見が噴出し、メディア露出のたびにネット上に批判コメントが殺到するなど物議を醸している。

■嫌韓テロ?何をしても批判される大バッシング状態

 水原はアメリカ人の父と韓国人の母の間に生まれたハーフで、本名が「オードリー・希子・ダニエル」であることも公表しているが、芸名は日本人の名前を使っている。それが一部の過激なネットユーザーから「日本人のフリをしている」「エセ日本人が通名を使うな」などと理不尽なヘイト攻撃を浴びせられる要因となった。

 そういっ攻撃に対し、水原は9月15日付の自身のTwitterで「みんな地球人である事には変わりません」「一日も早く、この世の中の人種や性別などへの偏見がなくなってほしい」といったコメントを発表。ネット上では「差別問題だ」「ヘイトに負けるな」などと擁護論が盛り上がり、韓国メディアでも「『私たちはみんな地球人』…日本で嫌韓テロを受けた韓国系女優」(中央日報)、「韓国系ハーフの日本のモデルに嫌韓攻撃、毅然対応に応援の声」(朝鮮日報)などと大きく取り上げられた。

 だが、それでも批判の声は止まずに大バッシングに発展している。

「水原は公開中の映画『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』で主演のひとりを務め、その番宣を兼ねて18日に『しゃべくり007』(日本テレビ系)、19日に『火曜サプライズ』(同)とバラエティ出演が相次いでいる。しかし、水原が番組に出演するたびにネット上に大量の批判コメントが殺到。さらには『痩せすぎ』といったルックスに関する非難の声まで飛び出し、もはや何をしても叩かれるといった状況です」(芸能関係者)

 さらにエジプト人タレントのフィフィ(41)が「どんな芸名を使おうが自由だけど、人種への偏見を無くしたいと呼びかけるなら、あえて自分の『人種』つまりルーツを引っさげた芸名の方が、ルーツを隠したいのはなぜ?貴女こそ偏見があるんでは?なんて意見も聞かずに済んだかも」と自身のTwitterで発言。フィフィとしては水原を応援したい気持ちがあったようだが、この発言が「本名を使え」「日本人のフリをするな」といったヘイト攻撃をさらに勢いづかせることになった。

■謝罪動画で出自を強調…「過去の言動」が炎上騒動の根本に?

 この状況に国内のリベラル派は猛反発。韓国メディアでも取り上げられたことで、韓国ネットユーザーからも水原擁護の声が多数上がっているかと思われた。

 だが、韓国系情報サイト『S-KOREA』は必ずしも擁護一色ではないと報道。韓国ネット上でも「水原希子って右翼じゃなかったの?そんな人が偏見云々するのはおかしい」「今までさんざん嫌韓行為をしてきたくせに」といった批判が噴出中だと伝えている。

 過去に靖国神社の「みたままつり」に参加した写真や旭日旗の前でポーズを取っている画像(いずれも本人は別人と否定)がネット上で拡散されたこともあり、どちらかというと「嫌韓」のイメージすらあるらしく、韓国での好感度は決して高くないという。

 賛否両論が巻き起こっている状況だが、そんななかで水原の「過去の言動」が炎上の根本にあるとの意見が沸き起こっている。

「2013年、水原は天安門に向けて中指を立てた中国の現代美術家の写真作品に対して、自身のInstagramで『いいね!』を押したことから中国で猛批判を浴びた。バッシングが長らく続いたことで昨年7月に中国版Twitter『微博』に釈明動画を投稿したのですが、そのなかで彼女は『私の父はアメリカ人で、母は日本で生まれた韓国人です』とわざわざ出自を強調したのです。これが『日本人じゃないから許してほしい』という意味合いに捉えられ、今度は日本で『だったら何で日本名を使ってるんだ』などと批判された。この時から『都合よく人種を使い分けている』というイメージが強まり、今回の炎上騒動につながってしまったのでしょう」(週刊誌記者)

 もちろん偏見や差別による卑劣なヘイト攻撃は許されるべきではないが、水原が言葉のアヤで批判の種を自ら撒いてしまった部分もあるようだ。物議を醸すのは人気者の証拠といえなくもないが、人種やイデオロギーといった複雑な問題が絡んでいるだけに事態は簡単に収まらず、今後も彼女の言動は良くも悪くも注目の的となりそうだ。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
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