民進党「事実上の解党」にベテラン議員あぜん

| まいじつ
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小池百合子・希望の党代表と事実上、合流して候補者が希望の党から出馬する予定の民進党は、もはや選挙後に解党する危機すら漂っている。

「前原代表は、『名を捨てて実をとる』などと言っているが、小池代表は安保法制に否定的な候補者を容認しない考えを示し、党内選抜を始めている。つまり民進党の候補者の“生殺与奪”を握っているのが小池代表になったということです」(政治ジャーナリスト)

前原氏が示した提案は①民進党の公認内定は取り消し、②立候補予定者は希望の党に公認申請し、交渉や当面の党務は代表に一任、③民進党は総選挙に候補を擁立せず、希望の党を全力で応援という3つ。つまり民進党の立候補予定者は、おおむね希望の党公認の候補として出馬するという形になる。

「当選すれば当然、希望の党の党員となり、希望の党を支えていく。党代表の前原氏は離党すると代表選を行わないとならないため、党籍を残す。TBSの番組で前原代表は『無所属で出る』と明言しており、この決意は揺るがないでしょう」(同・ジャーナリスト)

ベテランの民進党議員は語る。

「いったい、支持者にどう説明すればいいのか。政策も変わるし、街頭演説の中身も変えないといけない。チラシも刷り直しだ。そもそも、こんなにドラスティックに自分の所属が変わると思わなかった。だがこれも政権交代のために流すべき汗なんでしょうね」

その場しのぎか、大局を見ているのか

だが民進党の議員のうち「候補者の1割は小池代表がカットするのではないか」とも囁かれている。事実、BSのテレビ番組で細野豪志氏が「三権の長経験者はご遠慮いただきたい」と発言。該当するのは、小池新党の「原発ゼロ」を指示した菅直人元首相と、希望の党からの出馬表明をしている野田佳彦前首相。

「新しい党のイメージを作るにあたって、三権の長の経験者がいると『看板を付け替えただけ』と言われかねません。

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