怪物・清宮もプロ入りに二の足を踏む?ロッテの戦力外通告がドラフトに影響か

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怪物・清宮もプロ入りに二の足を踏む?ロッテの戦力外通告がドラフトに影響か

 千葉ロッテマリーンズが10人の選手に再起の契約を結ばない旨を通達した(10月3日)。「戦力外通告」である。そのなかに、異色の経歴投手も含まれていた。京都大学出身のインテリー、田中英祐(25)だ。

 「ちょっとずつ良くなっていたので、投げられる、投げたいという気持ちと半々です」

 田中は各メディアにそうコメントしていた。再起を掛けたトライアウトを受験するのかどうかは「未定」とのことだが、その言葉からして野球にまだ未練があるようだ。

 田中がドラフト候補だった2014年当時を知る在阪球団スカウトがこう言う。

 「関西学生野球リーグでは立命館や同志社などの強豪相手に好投していました。味方打線の援護に恵まれなかったので勝ち星は少なかったですが、防御率は良かった。強豪校のなかに入っても通用する好投手でした」

 しかし、プロの壁にぶつかり、わずか3年で解雇となった。この京大出身投手の解雇は、今年10月26日のドラフト会議にも影響を与えたという。

 今年のドラフト候補のなかに、東京大学の左腕、宮台康平投手が含まれているのだ。左投手ということで12球団全てがチェックしてきたが、某スカウトの言葉を借りれば、「プロでどれだけ成長できるか」がポイントになっている。宮台のストレートは150キロ強をカウントする。しかも、制球力が高い。どの球団も左投手が不足しているだけに“期待”を込めて見守ってきたようだ。

 「過去にも東大からプロ野球に進んだ投手はいましたが、『東大出身』となれば話題性もあります。営業面から考えても欲しいと考える球団は少なくありません」(前出・在阪スカウト)

 話題性といえば、斎藤佑樹(29)が9月27日のオリックス戦に先発した。6回を投げ、被安打5、失点2。数字だけなら、「好投」と言っていい。しかし、大学卒でプロ7年目の投手が「勝敗はつかなかったが、好投」というレベルでは、球団も困るだろう。

 2010年ドラフト会議で斎藤が指名される直前、東京六大学リーグの舞台である神宮球場でこんなシーンも見られた。大勢のスカウトがネット裏に駆けつけたのだが、ほとんどの球団は“見ているフリ”をしていた。

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