原作1巻からの読者でWEB版も読んでる筆者としては、アニメ化の報が入ったときから「ついに来たか…」的な感じで待ち構えていた夏でした。
1人のロボットオタクが、ロボットオタクらしく理想のロボットを追及して生きる様子を描いた作品なんですが、流行の『転生もの』だということは頭に残ってましたか?もし忘れていたとしたら、それはそれでいいことだと思います。単なるロボットアニメとして、それだけ優れているという評価に繋がるでしょうから!
Contents
1 エルの最大の力は、努力と仲間達の存在2 対照的な描かれ方をした敵国とライバル3 ナイツ&マジック 2期を期待したいところですが・・・■エルの最大の力は、努力と仲間達の存在
画像引用元:©天酒之瓢・主婦の友社/ナイツ&マジック製作委員会
転生したら、実際に巨大ロボット・幻晶騎士がある世界だった!ということで、ロボットに乗るべくブレーキ無しで走り出したエルの人生。『ロボットに乗る』から始まったものの、色々な事情が重なった結果『理想のロボットを自分で造る』に発展し、まだ子供である彼の意見を真剣に聞いてくれる仲間達を得て、発想を形にし始めたエルの行動はやがて幻晶騎士の歴史そのものを動かすに至ります。
経緯を文章化するとトントン拍子に進んでいるご都合主義にさえ思えますが、全てはエルのたゆまぬ努力に裏打ちされた実力と、学園内に築いた人脈のなせる業。銀凰騎士団が学園の生徒達によって構成されたのも、あの時点で彼らが仲間としてしっかりとした絆を固めていたからこそでしょう。もっとも、騎士団と言う形式になったのは開発者であるエルの身を護るための護衛を兼ねたものでもあるのですが。
■対照的な描かれ方をした敵国とライバル
後半で西方域戦争が描かれたことによって、物語の世界は一気に広がりました。それまで国内での魔獣との戦いがメインでしたが、山脈によって分かたれていることで遠い存在だった他国との関係がクローズアップされます。エル達の造った新型機を強奪した国との戦いということで、技術的にはほぼ互角、しかし運用の仕方には大きな差があるように描かれました。