鉄腕DASHが”汚キッチン”放置?TOKIOの足を引っぱる番組スタッフの不祥事

Photo by Safa.daneshvar(写真はイメージです)

 TOKIOが出演する人気番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)のスタッフが、ロケ地で借りたキッチンを後片づけせず、ゴミを放置して帰ったことを告発するツイートがTwitter上に拡散し、波紋を呼んでいる。

「北海道で漁師として働く男性が『鉄腕ダッシュの裏側です。調理場として会社の台所を貸して次の日の朝見たらこの状態でした』『オオカミウオは釣れてもお片付けは出来ない』と書き込み、キッチンの流し台に置き去りにされた大量の卵の殻やタマネギのみじん切り、マヨネーズ容器の写真をアップしました。さらに生ゴミを詰め込んだレジ袋が口の開いたまま放置されている写真も上げられ、あまりの不衛生ぶり、テレビクルーの身勝手ぶりに、批判の声が多く上がっています」(週刊誌記者)

 問題となったのは9月24日放送回で、城島茂(46)と山口達也(45)が北海道・オホーツク海で幻の魚オオカミウオを見事釣り上げて話題となった回である。番組ではそのオオカミウオを地元料理人らと野外で調理しているのだが、その下ごしらえを近所の会社のキッチンを借りて行っていたようだ。

 半農半漁の兼業芸能人とも呼ばれて愛されるTOKIOのイメージにも水を差す番組スタッフの不始末に、多くの視聴者は嘆息をもらしている。

「テレビの制作スタッフの多くは『世の中の人は皆、テレビに協力するもの』という誤解を持っている。今回の件も『0円食堂』などで、地元民の好意をカン違いしたスタッフが、”撮影に協力させてあげる”という驕りによってゴミを放置してしまったのでしょう」(前出・記者)

■DASH!!スタッフの判断が「やらせ」疑惑に発展した過去も

 同番組は件の放送でも平均視聴率18.3%と変わらぬ人気を誇っている。それゆえ一部の現場スタッフには「良い映像を撮ることが正義」と考える者も多いという。

「09年6月14日の放送の『カタクチイワシ長崎に採りに行く』という企画では山口達也が漁に出たものの、実際に獲れたのは1匹のみでした。しかし、その際にスタッフの『それだと、いい画が撮れない』という判断で市場で大量に購入したイワシを網の中に入れて、大漁に見せかけました。地元漁師が暴露し、関西大学・黒田勇教授が『放送倫理に関する論文』の中で指摘しています」(前出・記者)

 カタクチイワシの件は「ヤラセ」というより「演出」の範疇だが、いちスタッフの判断が番組ととTOKIOの信頼を失墜させてしまった一例だ。冒頭の漁師は、その後「番組制作会社の責任者から謝罪の電話があった」としている。テレビ界の数少ない「良心的番組」として、放送内でも誠意ある対応を期待したい。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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