俳優・小出恵介（33）が6月に起こした未成年女性との飲酒騒動の影響で、予定していたドラマが放送中止になってしまったとして、10月23日、ＮＨＫ・木田幸紀放送総局長は「損害賠償請求を含めて小出の所属事務所と合意に達した」と説明した。中止になったドラマ『神様からひと言～なにわ お客様相談室物語～』は、毎回30分で6回にわたり予定されていたといい、8月の『女性自身』（光文社）によれば、賠償額はNHKだけで3億円、諸々を合わせれば5億円とも言われている。
これを受けて、NHKと小出の所属する事務所アミューズの間である”密約”が交されたという。「ずばり桑田佳祐の紅白出場です」と説明するのはある週刊誌記者だ。
「天下のアミューズといえど、小出の賠償で3億を支払うのは厳しい。謹慎中の小出に支払い能力があるとも思えない。NHKとしても、弁護士を立てて請求することも可能ですが、後々の取り引きに遺恨を残すことになります。そこでNHKが誘い水を向けました。それが9月7日に上田良一会長が定例会見で言った「（桑田佳祐さんが）出ればいいなあと思っております」発言でした」
桑田は当初から横浜アリーナでの年越しライブを予定しており、紅白の出場に乗り気ではないことが伝えられていた。そこで、紅白の目玉不足に頭を抱えたNHKは「交換条件」を出したのだという。
「今回のアミューズ側からの賠償額は格安の数千万円程度で合意したとか。詳細は公表されていませんが、3億とも言われ、6月から交渉が難航していたのが一転、NHKが合意した裏に桑田の”紅白”出場があるのは間違いありません」（前出・記者）
同氏によれば、曲は前・連続テレビ小説『ひよっこ』の主題歌『若い広場』で、形式は「横浜アリーナからの中継」、あわせて同事務所に所属する星野源（36）も3度目の出場をするのではないかとも。
アミューズは「恵介」の作った損失を「佳祐」で穴埋めすることになるのか。いずれにせよ、今年の目玉となるのは間違いないだろう。
- 文・麻布市兵衛（あざぶ・いちべい）
- ※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』（宙出版）など多数あり。