テリー ところで、村野さんの新曲「ハマナス」、聴かせてもらいましたよ。
村野 これ、39年ぶりのソロシングルなんですよ。いかがでしたか?
テリー 渡哲也さんを彷彿させる、いい歌ですね。
村野 それはうれしいなァ。実は、本当に渡さんの「くちなしの花」のイメージで作ってもらった歌なんです。
テリー 曲のイメージもジンと胸に来る感じでね。
村野 ええ、北の国に置いてきてしまった女性に対する悔恨の情をハマナスに例えてね、皆さんにも1つ2つあるだろう、淡い心の痛みを歌いました。
テリー ビブラートがかかった声が、また甘くて。
村野 テリーさん、もっとほめて、なんてね(笑)。もともとは2年前にレコーディングする予定だったんですけど、ガンの騒ぎがあったもので、やっと発売できることになったんです。
テリー そうか。2年分の思いが詰まった歌でもあるわけですね。じゃあ、僕も周りに宣伝しておきます。最近は「老後」をテーマに講演もされているらしいですけど、村野さんの理想の老後って何ですか?
村野 「お金も暇もあって、夫婦ともに健康なら」って話ですけど、同じ年代の友達夫婦4組と、海とか山のほうに引っ越して、一緒に住めたらいいなぁ、なんていう夢みたいな話をよくしていますね。
テリー いいですねェ。
村野 どこか静かなところで、気の置けない仲間同士、できれば野菜なんか作ったりしてね。4人いれば、暇な時は麻雀やゴルフもできますから(笑)。