――ソウルの日本大使館前の『慰安婦像』は撤去されず、逆に世界各地で設置の広がりを見せています。“日韓合意”は一体、何だったのでしょうか?
杉田 韓国がこの合意をいずれひっくり返そうとすることは外務省も想定していました。だから、日韓両外相が共同記者会見で発信し、国際的な合意にしたのです。それにより、もし韓国が約束を守らなければ、世界中の国々から非難されるだろうと考えたのです。日本政府は10億円もすでに支払いました。ですが、現状、世界の国々は韓国を非難していません。結局、公式文書を交わさなかった日本の負けです。外務省の読みが甘すぎで、韓国が非難されなかった場合の、その後の戦略がないのです。
――ユネスコの『世界の記憶』に慰安婦問題関連資料が登録勧告されました。どのように考えていますか?
杉田 幸いにも、今回の登録判断は見送りになりました。資料が登録されてしまうと、慰安婦40万人説にお墨付きを与えてしまいます。2015年に中国の『南京大虐殺文書』が登録され、日本政府はユネスコの政治利用として強く反発し、審査の公正性や透明性担保などの制度改革を求めてきました。IAC(国際諮問委員会)議長はユネスコのボコバ事務局長に、今回は『政治的案件』は審査対象から外すよう求めましたが、ボコバ氏は家族ぐるみの共産党員で、次期国連事務総長の座を狙い中国に近づいていた人物です。ボコバ氏としては今回登録したいと考えていたでしょうね。
――『慰安婦問題』を世界各国はどう捉えているのでしょうか? また、今後、解決の見通しはあると思いますか?
杉田 これまで日本の左派勢力や中国・韓国は、慰安婦問題を『ホロコーストに匹敵する大問題だ』と国際的に訴えてきました。しかし、そもそも慰安婦問題は朝日新聞が誤報を認めて謝罪し記事を撤回したように、まったくの『捏造』なんです。ですが、海外で「慰安婦の強制連行などなかった」と言おうものなら、すぐに『リビジョニスト(歴史修正主義者)』のレッテルを貼られてしまいます。欧米では、これらは『ホロコーストを否定する者』をさし、悪魔のごとく見られます。これが彼らの狙いだったのです。我々はこの『歴史戦』に対して『慰安婦の強制連行を示す証拠はなかった』『慰安婦は性奴隷ではなかった』と、真実を訴えていかねばなりません。私は今回の衆議院選挙で国政に復帰いたしました。今後は政権与党の一員として、慰安婦問題の早期解決に向けて邁進していきます。
(聞き手/程原ケン)
杉田水脈(すぎた みお)
1967年、兵庫県生まれ。鳥取大学農学部林学科卒業。兵庫県西宮市役所勤務などを経て、現在、衆議院議員2期目。国際社会での日本の汚名をそそぐために活動を続けている。
話題の1冊 著者インタビュー 杉田水脈 『韓国人の皆さん「強制連行された」で本当にいいの?』 育鵬社 1,500円(本体価格)
2017.11.19 15:00
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