秋の東京開催。その掉尾を飾るのは、ご承知のとおりジャパンカップだ。
ただ、以前の盛り上がりはない。日本馬の質の向上もあるだろうが、凱旋門賞のあと、米国のBCと香港国際競走のはざまにあり、どうしても軽んじられる傾向にある。何度となく指摘してきたことだが、欧米の目を引き付ける意味で、開催時期を含め、再考を要するのではないだろうか。
確かに日本馬は質が上がり、強くなった。05年のアルカセットを最後に11年間、外国勢の勝ち馬は出ていない。いや、連対馬さえもいないのだ。これでは国際招待競走としては興醒めで、関心が低くなるのも当然である。が、レース自体は決して不満を残すものではない。日本馬の一線級が集う競馬であれば、おもしろくないわけはない。
今年も日本勢はキタサンブラックを筆頭に豪華な顔ぶれ。GI勝ち馬6頭に、それに準ずる馬(GI2着)が4頭。外国招待馬はわずか4頭だが、3頭はGI勝ち馬、残るアイダホは先頃、年間GI勝ち鞍世界タイ(25勝)を記録した名伯楽エイダン・オブライエンが調教師(愛国)だ。昨年の愛ダービー2着、英ダービー3着の実績をひっ提げて挑戦してくる馬で、決して日本勢に見劣るものではない。
ただ、このあとの香港遠征も視野に入っている馬もいて、地の利もある日本勢が有利と見られるのは、やむをえないところか。
さて、馬券検討に入ろう。馬単が導入された02年以降のこれまでの15年間、その馬単で万馬券になったのは4回(馬連3回)。1番人気馬は5勝(2着3回)、2番人気馬は1勝(2着3回)。決して順当に収まってはいないものの、大きく荒れることも少なく、中穴傾向のGIと言ってよさそうだ。
年齢的には4歳馬が過去15年で9勝(2着4回)と、圧倒的に実績を残している。6歳以上はわずか1勝(2着1回)で、7歳以上の高齢馬は厳しい戦いになっている。
あとは近年、牝馬の活躍が目立つ。09年の勝ち馬ウオッカから昨年までの過去8年間で5勝(2着2回)という好成績を残しているのだ。背負う斤量が軽いこともあるが(古馬57キロ、3歳馬55キロで牝馬はマイナス2キロ)、牝馬は侮るなかれということか。