天才テリー伊藤対談「マギー司郎」(2)師匠の芸の原点はあの劇場に

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天才テリー伊藤対談「マギー司郎」(2)師匠の芸の原点はあの劇場に

テリー でも、キャバレーで手品を覚えたわけじゃないですよね。

マギー これまた見ていた雑誌がきっかけなんですけど(笑)、「手品を習ってプロのマジシャンになろう」みたいな、今で言うカルチャーセンターの広告が出ていたんです。キャバレーは昼間、ちょっと休み時間がありますから「おもしろそうだ」と思って週に一回、遊び感覚で通って、少しずつ覚えました。

テリー そこからいきなりプロを目指すんですか?

マギー そうですね、ちょうどキャバレーの仕事もイヤになっていましたから。ただ、どうすればプロになれるのかわからないので、電話帳で芸能プロダクションを片っ端から調べて、公衆電話で連絡してみたんですよ。

テリー 師匠、のんびりしたふうなのに、意外と行動力ありますねェ。

マギー でも弱気だから、いちばん優しい応対をしてくれた事務所に行ったんです(笑)。ネタ見せしたら、そこのおじいちゃんが「じゃあ、仕事が来たら電報を打つからね」って。

テリー 連絡手段が電報っていうのが、また時代を感じさせますね(笑)。

マギー そうしたら、ある日「○月○日に生麦ミュージック劇場に行かれたし」みたいな電報が本当に来たんですよ。

テリー あ、もしかしてストリップ劇場ですか?

マギー そうなんです。でも当時は何にも知らなくて、今で言うライブハウスみたいなところかな? と思ったら、駅を降りたすぐ目の前に裸の看板があって、そこで初めて気づいたわけです。で、楽屋へ行ったら、裸のお姉さんたちがたくさんいて、もうビックリしちゃって。

テリー 夢のようじゃないですか。

マギー いやァ、「お姉さん」って言っても、皆さん50過ぎですから(笑)。

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