サザエさん存続に高須院長が名乗り…フジテレビに求められる”重い決断”

サザエさん存続に高須院長が名乗り…フジテレビに求められる”重い決断”(写真はイメージです)

 高須クリニック院長・高須克弥氏(72)が23日、国民的人気アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)の広告枠を注文したことを、自身のTwitterで明かした。同枠は番組放送開始以来、東芝がスポンサーをつとめてきたが、同社の経営状態が悪化したため、3月でスポンサーを降りることを発表している。それを受け、高須院長は「東芝さんが正式にサザエさんのスポンサーを降りられると報告あり。すぐに広告代理店に広告枠注文」「邪魔するなよ(*´∀`)♪なう」と、ハウスエージェンシーを通じてフジテレビに広告枠の注文をしたことを報告した。

「フネさんの小ジワが消え、サザエさんにアゴのラインが現れる日がリアルに近づいています」と高須クリニック版サザエさんの現実味を語るのは、ある広告代理店関係者だ。

「ピーク時は年間8億円といわれたサザエさんのスポンサー料ですが、一社提供が崩れて以降、数分の一に減額している。高須クリニックのグループ年商は上場企業と同規模で推定50〜70億円。美容整形は構造的に売り上げの10%前後は広告に使うので、充分に可能な予算範囲ではないでしょうか」

 高須院長の景気のいいツイートを受けて、ネット上では大盛り上がりしている。『サザエさん』の舞台となる磯野家では東芝の家電製品が頻繁に登場したことから、「院長、波平さんの髪をなんとかしてあげて」「ワカメ、はじめてのアイプチ」「磯野家がヘリコプターから颯爽と」「イクラちゃんが初めて喋った言葉はYes!で」とサザエさん改革案にまで夢は広がっている。

■悪手ばかりのフジテレビに決断ができるかどうか

 あるテレビ局関係者は「問題はフジテレビに決断ができるかどうか」だと懸念する。

「フジはやることなすこと失敗続きで、低視聴率が長引き、スポンサーが離れ、4月~9月期決算では赤字が確定しています。それだけに高須クリニックのスポンサーは欲しいはず。しかし実際問題として美容整形は消費者金融などと並んで、テレビ業界では敬遠される業種。数年前までは深夜帯でしか放送されない扱いだった。また、フジテレビ内には『サザエさん』という国民的な人気コンテンツを美容整形の一社提供で継続するのはいかがなものかという慎重論もある。しかし、高須院長の男気ある申し出に対し、不甲斐ない対応をしてしまうとフジテレビはさらにイメージが悪くなる。さらなる窮地に陥りかねません」

 かつては視聴率上位の常連だった『サザエさん』も現在の視聴率は二ケタ割れを記録することも珍しくない(最新放送回11月19日はビデオリサーチ調べで11.7%、関東地区)。このまま『サザエさん』はテレビから消滅してしまうのか。フジテレビは重い決断を迫られている。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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