NHKの連続テレビ小説『わろてんか』の視聴率が安定してきたようで、ここのところ視聴率20%をキープしている(関東地区・ビデオリサーチ調べ)。てん(葵わかな/19)と藤吉(松坂桃李/29)が興行主として奮闘するビジネスものとして、徐々に面白くなってきた印象だ。特に先週の土曜日、11月18日の放送は注目に値する回だった。
11月18日の放送回を振り返ってみよう。風鳥亭の起死回生を願って行った、喜楽亭文鳥(笹野高史/69)の単独興行。題目は前座噺の『時うどん』で、これにはてん夫妻はもちろんのこと、お客たち、他の芸人たちも感動。藤吉は過去に『時うどん』に感銘を受けた記憶を呼び覚まされてか、涙を流して喜んだ。伊能(高橋一生/36)の助けもあり、新聞にも大きく報道されて風鳥亭は一日にして知名度を高めることに成功した。しかし文鳥のような伝統派だけがいい顔をするのは面白くないと、てんたちのもとへやって来たのは興行界の風雲児でもある寺ギン(兵動大樹/47)。風鳥亭への出演を申し出るのだが、その条件は風鳥亭にとってあまりに厳しいものだった。
とにかく大御所の落語家を演じる、笹野高史の芝居がスゴかった。落語はスムーズで、何より見ていて本当に面白かったのだ。視聴者は「ヒロインが吉本興業を築く話」という前提を知っているから、お笑いの要素がいつ盛り込まれるかと期待しているはずだが、この文鳥は尺も長く取られていて、これまでの『わろてんか』で、最も丁寧に「お笑い」と向き合った場面だったのではないだろうか。
しかし、この放送回でさらなる大きなインパクトを与えたのは、笹野ではない。風太(濱田岳/29)とリリコ(広瀬アリス/22)が漫才師として登場した“次回予告”だ。自分たちの登場場面が少なかったという自虐ネタを盛り込みつつ、次週の予告を面白おかしくやってくれた。「このコンビなら風鳥亭で一番になれる!」「こういうの早くやってよ」とネット上では絶賛の声が相次いでいたが、筆者もこれには激しく共感! こういうの早くやってくれたら良かったのに、と思ってしまった。物語前半は暗い話も相次いだが、ここからはひたすらに明るいドラマにしてくれないかな、と期待が高まる。そう、せっかく濱田岳という、名バイプレイヤーを抱えているのだから。
わろてんか、濱田岳が視聴率アップの鍵?
2017.11.25 06:30
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