綾瀬はるか『奥さまは、取り扱い注意』好調12.4%続編決定で”西島の正体”は持ち越しへ

Photo by Nicolas Alejandro Street Photography(写真はイメージです)

 綾瀬はるか(32)が主演を務める『奥様は、取り扱い注意』(日テレ系)の第8話が22日に放送され、平均視聴率は前週よりも0.3ポイント微減の12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが分かった。とはいえ、評判は上々で早くも年末総集編スペシャルと映画化(来年7月公開予定)が決定している。

 すると心配になるのが「ドラマではどこまで描かれるのか?」ということ。第8話では、ようやく西島秀俊演じる伊佐山勇輝が、元工作員の妻・菜美(綾瀬はるか)に“嘘をついている”ということが本人によって明らかになったのだが、最終回までにその正体が明らかになるのかはまだ不明。ただ、最初から続編が決定していたわけではなく、あくまでもドラマ視聴率の結果で続編が決まったというのだから、最後まで勇輝の正体が明かされないということはなさそうだ。

 そんな第8話では、近所に住む大物政治家・三浦広大(冨家規政)を夫に持つ妻・妙子(相築あきこ)が主催するホームパーティに菜美と優里(広末涼子)、京子(本田翼)が出席。同じく出席していた坂崎藍子(笛木優子)の不審な行動に気付きつつも挨拶をしただけで早々と帰った3人だったが、その後3人の住む町内で立て続けに空き巣の被害が出ることになった。

 そこで菜美はセキュリティーを強化するため、休みの日に夫の勇輝と買い物に行くことにしたのだが、財布を忘れた勇輝は一旦家に帰ることに。そこで勇輝は偶然、空き巣の犯人と鉢合わせになり男に襲われるものの、見事な防御でほとんど無傷のまま。「ただの空き巣というよりも“殺し屋”のようだった」という勇輝の感想とは裏腹にほとんど無傷な姿に、菜美は一層“何か嘘をついている”と思うのだった。

 そして、藍子がホームパーティに出席した際に何かしたと勘づいた菜美は、藍子が三浦家に仕掛けた盗聴器に、贈収賄の話や自殺の真相を匂わせる音声が録音されていたことを突き止める。空き巣の犯人は三浦に雇われたプロで、犯罪の証拠となるUSBメモリを探していたのだ。

 最終的に犯人は、菜美の仕掛けた罠によって藍子の自宅に訪れボコボコにノックアウトされる。さらに、証拠となる音声を厚生労働省のHPに公開したしたことで三浦の悪さが世間に知られることになり、一連の事件は幕を閉じた。

 ただ、犯人と対面した菜美は相手がプロであると確信し「そんな相手に対してほとんど無傷な彼が、今では嘘で身を固めている証拠のように思える」と不信感を抱くように。一方の、勇輝も「間違いない、彼女は気づきはじめている」と、不穏な表情を見せるところでエンディングを迎えた。

 毎回毎回「3人の友情が崩れていくことになる」とか、「この町に不穏な足音が響きはじめていた」とか思わせぶりなナレーションでエンディングを迎えているが、一向に話が進んでいかず、完全におあずけ状態の同ドラマ。勇輝の正体はもちろんのこと、裏ボス的な玉山鉄二が一体何を企んでいるのか?何者なのか?優里が行った合コンとどういう関係があるのか?など、謎は深まるばかり。

 アクションシーンもさることながら、この謎を呼ぶ展開こそがこのドラマの魅力であることは間違いないが、残り話数もあとわずか。そろそろ勇輝の正体をはっきりさせてほしいところだ。加えて、続編ともなれば時折出てくる天才ハッカーのクリーニング店員(西尾まり)の活躍の機会もまたありそうだが、彼女がいつも言う「一度足をあらっても、必ずこの世界に戻ってくる」という意味深な発言も気になるところ。やはり、菜美はこの街を出て再び裏の世界に戻っていってしまうのだろうか……。

 まさかまさかの「続きは映画で!」ということにならなければいいのだが。初回からここまで「勇輝には絶対裏の顔がある」と、その正体が暴かれることを楽しみにしてきたドラマ視聴者にとって、残念な最終回を迎えることだけは避けてほしいところだ。とか言いつつも、やはり来週はどんな展開が待ち受けているのか楽しみで仕方がない。

文・吉本あや

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