「監獄のお姫さま」低視聴率でも大絶賛の理由

| まいじつ
「監獄のお姫さま」低視聴率でも大絶賛の理由

小泉今日子主演の連続ドラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)はストーリー中盤になっても視聴率が振るわない。だが、継続して見ている視聴者からの評価は高い。

《さすがクドカン。こんなに面白くて再来年の大河ドラマまでネタが持つのか!?》
《最初は何だかカッタルイ感じだったけど、ずっと見ていると伏線がスゴイ!って思う》
《カット割りとかセリフが斬新。クドカンだから当たり前か。小ネタもジワジワ後から効いてくる~》

このように、脚本を担当している宮藤官九郎氏を称賛する投稿がSNSで多く見られる。

11月28日放送の第7話では、終盤に向かっ満島ひかりと坂井真紀がキーパーソンになっていきそうな気配を醸し出していた。満島は元刑務官の役で、坂井は詐欺と横領で刑務所に入っていた元服役囚の役だ。

異なる雰囲気で個性を出す坂井と満島

「過去に雑居房へ収監されていたシーンで、小泉たちが出所後の作戦会議を始めるのですが、おばさんたちの妄想トークが広がるばかりで、なかなか具体的な実行計画まで進まない。ここの台詞のやり取りもかなり面白いのですが、このとき偶然に、刑務官役の満島が話を聞いていたのです。彼女の存在が実に不気味さを出していて、菅野美穂や森下愛子、夏帆ら、演技派の女優たちのなかでも、何でも演じられる満島が、いかにもこれから鍵を握りそうな雰囲気です」(演出家)

小泉と同室で一番の古株だった坂井が犯した罪は結婚詐欺。若手俳優の追っ掛けをやっており、その資金が底をついて詐欺を繰り返し、ついに警察に捕まったというものだった。

「坂井の演じる大門洋子は知能犯で抜け目がない役です。小泉とは対象的で、情念で冤罪を晴らすべきターゲットを追求していきます。計画を企てる囚人たちのメンバーのなかでは理知的なので、バランスが取れた存在です」(同・演出家)

“剛”の雰囲気を出す満島ひかりと、“柔”の雰囲気の坂井真紀というふたりの女優が、ドラマ終盤へ向けて動き出したようだ。

「クドカンの脚本はいろいろと混乱しがちですが、台詞は軽妙で、小泉をはじめとする女優陣たちのやりとりは息が合っています。これからどうやって冤罪を晴らすという目的が果たされるのか、ちょっと目が離せないストーリー展開となりました」(同・演出家)

満島と坂井がこの先、“クドカンワールド”でどう暴れるのか、注目だ。

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