地中海に面したイタリアのリヴィエラ海岸。「陸の孤島」とも呼ばれる美しい村々チンクエ・テッレと共に世界遺産に登録されているのが、カラフルな港町ポルトヴェーネレです。
「ヴィーナスの港」というロマンティックな名前が付けられたこの町は、その美しい街並みで訪れる多くの人を惹きつけます。
ポルトヴェーネレで目を引くカラフルな家々は、街全体に元気な印象を与えています。これは昔ながらの漁村でよく見られる光景でもあり、漁を終えた漁師が自分の家を直ぐに見つけられるよう、自分の家の壁に色を塗ったのです。
絵葉書のように美しい街並みを歩きながら岬の先端まで歩いてみると、そこには12世紀に建てられたサン・ピエトロ教会が立っています。ここからは複雑に入り組んだ海岸線や地中海の絶景が楽しめるほか、真下の岩場に波が打ちつける様子はとても迫力があります。
教会の前にのびる坂道を上った先にあるのはドーリア城塞跡。かつて海洋国家のジェノヴァとピサが覇権を競っていた際、海全体を見渡せるこの場所にジェノヴァ軍の要塞として建設されました。
城塞跡なので華やかな装飾などはありません。しかしその建物の巨大さと強靭さからは、ここがどれだけ重要な役割を果てしていたのかがひしひしと伝わってきます。
敷地内の庭にはオリーブや柑橘類、ブドウなどが植えられていますが、ここまで大きなオリーブの木があるのはさすがイタリアです。