来年3月で打ち切りが発表された『めちゃ×２イケてるッ！』（フジテレビ系）の元レギュラー出演者たちから、「終わるまでにもう一回出たい」といった必死の売り込みが続いている。
お笑いコンビ・極楽とんぼの山本圭壱（49）は自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組『山本圭壱のいよいよですよ。』（宮崎サンシャインFM）に出演し、かつてレギュラー出演していた『めちゃ×２イケてるッ！』が来年3月で終了することについて言及した。
山本はリスナーからの質問に答える形で同番組の終了に触れ、「極楽とんぼのほぼすべて、芸能史を語るようなもの。総合演出の片岡飛鳥氏にはイロハのイから全部教えていただいた」と、30分以上にもわたって『めちゃイケ』への思い入れを激白している。じつはここ数年、視聴率の低迷が続いていた『めちゃイケ』だが、番組制作陣には十年来のある”隠し玉”があったという。それがプライベートの不祥事で番組を降板した元レギュラー山本の番組への完全復活だった。
「フジ上層部も『めちゃイケ』制作陣もどこかに”山本の復活”でひとやま当てられると踏んでいて、それを機に番組の視聴率がV字回復するだろうと期待していた。しかし実際は昨年7月30日の復活特番は11.9％の同年最高を記録したものの、翌週は6.8％に逆戻り。山本は人気回復の起爆剤にはならず、番組としての基礎体力のなさを露呈しただけに終わってしまった。番組関係者の中には山本の完全復帰の場を用意できなかったという負い目もあり、最終回にはなんらかの形で出演するものと見られています」（フジテレビ関係者）
その一方でもうひとり、『めちゃイケ』への復帰を熱望する芸人がいる。お笑いコンビ・dボタンの三中元克（27）は27日、都内で行われた『よしもと47シュフラン2018』に開催発表会見に出席し、同番組の終了について「（レギュラーとして『めちゃイケ』に）6年もいたんです。最終回までに1回出して」」と猛アピールした。
「三中は、ナインティナイン岡村隆史（47）の病気休養中に行われた10年10月の『新メンバーオーディション』で合格し、”素人”としてレギュラー入りしました。しかし、次第にADやスタッフへの態度が問題視されるなど本人が天狗になり、さらにはプロレスラーになる企画にチャレンジするも2度に渡って道場から脱走。そうしたプロ意識の欠如と性格の悪さがたたって、16年2月の再オーディションで不合格となり番組を卒業させられました。『めちゃイケ』の番組関係者からも三中を評価する声はほとんどゼロ。番組に復帰することはないでしょう」（週刊誌記者）
三中についてはSNS上でも「三中はめちゃイケ内でも黒歴史」「本当に嫌われていたんだろうな」「素人が勘違いするな」など厳しい声が飛び交った。プライベートでのトラブルで10年間謹慎して辛酸を舐めた山本と違い、自分の不甲斐なさで番組を追われた”三ちゃん”には番組関係者も視聴者も見方が厳しいようだ。
- 文・阿蘭澄史（あらん・すみし）
- ※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相！アイドル流出事件簿』（ミリオン出版）、『事務所をクビになった芸能人』（竹書房）、『芸能人のタブー』（宙出版）など。