「陸王」今後のキーマンは元銀行員役・風間俊介か

| まいじつ
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連続ドラマ『陸王』(TBS系)の第7話が12月3日に放送され、平均視聴率が前週に放送された第6話の16.4%から大きく下がって14.7%だったことが分かった(ビデオリサーチ調べ=関東地区)。同じ時間帯に放送された『M-1グランプリ2017』(テレビ朝日系)の影響を受けたと思われる。

その第7話では、新しいキーマンが登場した。このドラマは下町の老舗足袋メーカー『こはぜ屋』がランニングシューズ『陸王』を開発し、日本一を目指すという物語。役所広司が演じる主人公でこはぜ屋社長の宮沢紘一は、提携してくれる靴のアッパー素材の開発メーカーを必死に探す日々が続くが、旨味がないと話を断られてばかり。最大のピンチに立たされたこはぜ屋と宮沢社長は、元銀行員の坂本太郎(風間俊介)からある提案を受ける。耳を疑うその提案とは、「会社ごと、こはぜ屋を売りませんか?」というものだった。

「この風間が実にいい味を出しています。『銀行は過去しか見ません。未来の人材に投資するベンチャーキャピタルで力を発揮したいです』と銀行を辞め、ベンチャーキャピタルの一員に転職したはずなのに、今度は会社売却の急先鋒となっています。いったい善人なのか悪人なのかよく分からない不思議な役を淡々とこなしていて、今後のストーリーでキーマンになるはずです」(演出家)

ことあるごとに社長を励ます風間だが…

風間の演じる坂本は、銀行が追加融資をしてくれないという理由だけで陸王の開発を簡単に諦めるべきじゃないと宮沢社長を説得する。「ほかの融資の方法は探してみたのですか」と食い下がるのだ。宮沢社長は再び陸王の開発にやる気を取り戻し、こう言う。

「銀行で断られたとき、ホッとした気がする。陸王を諦めることを銀行のせいにしていた気がする。坂本さん、銀行員が100人いたら100人断ると言っていましたよね。101人目に当たってみようと思う。やれるだけやって、どうしてもだめだったときは、自分で決断して諦めたい。悔いの残らない諦め方をしたい。だから、もう少し頑張らせてほしい」

風間は宮沢社長が挫折しそうになったときに現れ、“再起させる”という役回りが多い。

「今後、こはぜ屋は買収の危機を迎えますが、ここでも宮沢たちの運命のカギを握る存在として坂本がクローズアップされるでしょう」(同・演出家)

いよいよクライマックスを迎えてきた陸王。風間の演技が楽しみになりそうだ。

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