家賃1万5千円から25万円の値上げに浅草・仲見世通り商店街が凍り付いた。東京都台東区の浅草寺が、仲見世通りの店舗家賃を引き上げる通達を出し、商店街振興組合がこれを拒絶。折り合いがつかず商店に動揺が走っている。
台東区は、外国人観光客の増加もあって、年間観光客数が今年初めて推計5000万人を突破したという。
「これは、ほぼ浅草地区を訪れた観光客の数字。仲見世商店街には人形焼屋や煎餅屋、雑貨屋など、外国人を引き付ける浅草らしい店が軒を並べている。それら各店舗の恩恵に預かっているとも言えるんです」(台東区関係者)
その商店街の所有者は、土地が浅草寺で建物が東京都となっていたことから、昔から平均的な賃貸料は約10平方メートルで月15000円程度と破格の安さだった。
「そのため、どの店も賃貸権を手放さなかったのですが、高齢化が進み手放す店主も出てきた。そんな中、ある店舗の賃貸権が1億円以上で売却されたという噂が流れたんです。そこに目を付けたのが悪徳不動産ブローカーで、“賃貸権あります”などと売り歩きをし始めているんです」(同)
そんな詐欺まがいの話まで飛び交っていたところへ、今年7月、以前から東京都と浅草寺が進めていた建物の売却話が、約2000万円で浅草寺が買い取ることで決定。大家になった浅草寺は、9月に家賃を約16倍にまで値上げすると通達したのだ。
「つまり、10平方メートル約25万円になる。地元の不動産屋の算定では妥当な額なのですが、そうなれば廃業しかねない店も出てくるため、振興組合が反対しているのです」(商店主)
浅草寺側は“16倍”について「正式決定ではない」としているが、1月からの値上げは間違いなさそうだという。
店主にとっては死活問題であると同時に、商品の値上げが観光客離れにつながる可能性もあり、年末年始にかけて、仲見世通り“店子”の悲鳴が聞こえてくる。
大家は『浅草寺』仲見世商店街「家賃1万5千円から25万円に値上げ」で年末商戦に悲鳴
2017.12.06 10:00
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