ドイツ南部に位置し、スイス、オーストリアにもまたがっているボーデン湖。その温暖な気候が人気を集め、ドイツのみならず周辺諸国からも多くの人がバカンスに訪れます。
そんなボーデン湖のなかでも特に賑わいを見せる町がコンスタンツ。歴史上でも有名な「コンスタンツ公会議」が開催された場所であり、会議が開かれた館や聖職者を手玉に取った高級娼婦をモデルとしたインペリア像といった関連スポットも数多くあります。
またボーデン湖観光の拠点ともなり、ここから世界遺産のライヒェナウ島やヨーロッパ最大の「ラインの滝」などへも訪れる事が可能です。
そんなコンスタンツはスイスのクロイツリンゲンという町と国境を接していますが、その国境はなんと徒歩で越えられるのです。島国である日本では「外国へ行く=パスポートのチェックがある」というイメージを持つ方がほとんどだと思いますが、ヨーロッパ内でシェンゲン協定に加盟している国々の間では、そこを行き来する際にパスポートコントロールがありません。つまり散歩に行くような気分で国境を徒歩で越える事ができてしまうのです。
日本人の私達からするとパスポートチェックもなしに外国へ行くのはとても不思議な感覚ですが、ヨーロッパではごく普通のこと。国境付近に住んでいる人々のなかでは、仕事や大学などで日々国境をまたいだ生活をしているという人も少なくないのです。
コンスタンツからクロイツリンゲンへ向かって歩いていくと、やがて「Landesgrenze(国境)」と書かれた標識が現れます。スイス国旗のマークが、「ここから先はスイス」という事を示しています。