のんは芸能人として認めない?TBSが示した”不自然な演出”に視聴者も騒然

Photo by Sigma.DP2.Kiss.X3.jpg(写真はイメージです)

 のん(24)は芸能人として認められていない? 3日に放送された『東大王2時間半SP』(TBS系)での芸能人としての扱いがネット上で物議をかもしている。

「同番組は、東大生VS芸能人でクイズ対決をするというもので、この日も『全てひらがな表記の芸能人の名前を答える』という問題をやっていました。ますだおかだ、さだまさし、えなりかずき等が正解となっていた中、一人の女子東大生が『のん』と答えたところ一瞬、間があって東大生も何かを察して微妙な顔をしてたのですが、結果は不正解。ナレーションによれば『のんさんは今年の日本タレント名鑑(株式会社VIPタイムズ社)、TVスター名鑑(東京ニュース通信社)に載ってません』という理由でした」(週刊誌記者)

 のんといえば『あまちゃん』(NHK)で一躍有名になった後、所属事務所「レプロ」と独立問題で揉め、「能年玲奈」名義で活動できなくなった一連の騒動も記憶に新しい。それゆえ、TBSが大手プロダクションに忖度して「のん」を芸能人として認めなかったのではないかと、ネットが大荒れになったのだ。

「TBSがのんを正解にしなかったのは、ルールといえばルールです。他の回答でも『たま』は解散してるという理由で、また『かまやつひろし』は『ムッシュかまやつ』名義で掲載していることで不正解になってます。また女装タレント『ぺえ』も同書に掲載されてないので不正解でした」(同記者)

■のんだけプロフィールを紹介しない不自然さも?

 それでも回答を見ていた篠原ともえ(38)が、すかさず「あっ、のんちゃん」と言っており、スタジオに何か腑に落ちない空気が流れていたのはたしかである。それに正解となった「ひらがな芸能人」が17人と不正解が5人の計22人のうち、人物やグループの代表曲や経歴を紹介するテロップが流れなかったのは、のん1人であった。正解にならないのは仕方ないにしても、きちんと同等の紹介をしないのは、明らかに不自然と取られても仕方ない。

「TBSも問題ですが、タレント名鑑も不可解な理由で掲載を見送っています。日本タレント名鑑の方は申し込み制で料金もかからないが、音事協などに加盟してる事務所や劇団に入っていないと基本的に掲載しません。TVスター名鑑も『TVガイド』などの東京ニュース通信社が出版してるので大手芸能プロ系列レプロの言い分をそのまま受け入れ、18年度も掲載しないと宣言しているようです」(芸能プロ関係者)

 番組でのタレントの起用にタレント名鑑が影響するのはいうまでもない。ここに掲載されなければ事実上、芸能人とは見なされないのが日本の芸能界、テレビ業界のルールとなっている。タレント名鑑という存在自体が、光も闇も反映した「ザ・芸能界」ということを露呈した今回の騒動。のんはそんな「芸能界」で生きていくしかないのだろうか。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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