テリー 元都知事の目線から、小池(百合子)さんが「希望の党」代表を辞任されたことについて、どう考えていますか?
舛添 やはり、叩かれて国政と都政の二足のわらじはダメだ、と言われたことが大きいのでしょうね。私も都知事をやり、「新党改革」を作って代表も務めましたが、その経験から言うと2つを同時にやるのは無理。国政をやるなら都知事を辞めて選挙に出ないと。大将なしで戦をやっても、勝てるわけがないですよ。
テリー そりゃまあ、そうですよね。
舛添 確実に当選できるという確信があれば選挙に出て、そのあと、都知事を辞めたはず。ただ、例の“排除”発言で「これは出てもダメそうだ」と判断したんでしょう。あと結局のところ、このまま代表を続けていても、内部では分裂騒ぎが起きていて、お金のこと以外おいしいことは何もないわけですからね。
テリー 結局、そういうことになりますか。
舛添 まあ、「無責任」と言われてもしかたないと思います。そもそも、あれこれ問題を抱えて不安定な状況の中、都知事を辞められるわけがないですよ。
テリー でも、そんな小池さんに踊らされちゃった人も、いっぱいいるじゃないですか。
舛添 かわいそうなのは、彼女の言葉に乗っかって「希望の党」から出馬して、人生がメチャクチャになった落選候補者ですよね。希望の塾で5万円ぐらい受講費を払って、公認をもらった段階で供託金など合わせて、1人700万円支払っているわけですから。
テリー で、実際に当選したのは、50人ぐらいでしたっけ?
舛添 そう、250人くらい落っこちたでしょう。通ったのは元民進党出身者や関係者ばっかり。小選挙区では、それ以外のまったくの新人はゼロなんですよ。