ソフトバンク二軍「コンビニ弁当」問題で気になる一軍でも待遇過酷な球団

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ソフトバンク二軍「コンビニ弁当」問題で気になる一軍でも待遇過酷な球団

 ソフトバンクのキャプテン・内川聖一選手が12月18日に臨んだ契約更改の場で、二軍選手の待遇改善を訴えた。ソフトバンクでは今季から、二軍施設を福岡市の雁の巣球場から、車で1時間ほどの距離にある筑後市のHAWKSベースボールパーク筑後に移転。そのため福岡市内に居を構える二軍選手はナイター後に食事ができず、コンビニ弁当を購入しているケースもあるという。しかしプロ野球選手にとっては体を作るための食事も仕事の一環であり、一軍では試合後の食事が球団側から提供されている。そこで内川選手は二軍についても「できる範囲のことをやっていただきたい」と訴え、球団側も前向きに検討すると答えたとのことだ。

 このエピソードに野球ファンからは「この時代にまだ選手の食事すらろくに提供されていないのか」と驚きの声もあがっている。かつては試合後の食事を選手が自前でとっているケースは珍しくなかった。その中でも飛び切り、待遇の悪かった球団があるという。スポーツライターがささやく。

「04年いっぱいで消滅した大阪近鉄バファローズは、親会社の球団に対する理解が乏しく、待遇は最悪レベル。何しろ試合中に飲むドリンク類すら、選手が自前で用意していたほどでした。そのため選手たちはロッテ遠征を楽しみにしていたとか。ロッテでは親会社の菓子メーカーから飲料やスナック類が山のように差し入れられており、ビジターチーム側にも用意されていたからだそうです。さすがに大阪ドームに移転した97年ごろからは状況も改善したようですが、かつての藤井寺球場時代はそれはひどかったようです」

 その藤井寺球場は05年に閉鎖され、跡地には学校とマンションが建っている。古き時代のプロ野球もいまいずこ、といったところか。

(金田麻有)

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