かわいいパンダに責任はないが、彼らは“赤い悪魔からの使者”であり、東京都は中国に2頭合わせて年95万ドル(約1億円)のレンタル料を税金から支払っている。それだけではない。
「生まれたパンダは性成熟が始まる頃をメドに中国に返還することになっています。メスは4歳頃が目安で、過去に15頭の繁殖に成功している和歌山県のアドベンチャーワールドでも去年6月に3頭が返されました。『シャンシャン』の所有権も中国にあり、日中の協定により、満24カ月をメドに返還することになっているのです」(都関係者)
シャンシャン便乗商法も今のうちというわけだ。
かつて「パンダ外交」と呼ばれた時代があったように、中国にとってパンダはチベットからかすめ取った“戦略兵器”である。
「1941年11月に中国から米国に突如パンダが贈呈されましたが、これは対日本戦に米国の参戦を引き出すためでした。'50〜'60年代にかけてはソ連および北朝鮮との同盟強化のために、'80年代初頭にかけては英仏など西側諸国との友好関係を築くために贈られています。その後、野生動植物の保全を趣旨とする『ワシントン条約』の規定により、パンダは国際商取引が原則禁止される種に指定されます。そこで、'90年代に編み出されたのが“貸与”という仕組みでした」(国際ジャーナリスト)
習近平主席の時代に入ってからも、パンダ外交は活発だ。'14年にベルギー、マレーシア、'16年には韓国とオランダ、'17年にはドイツとインドネシアの各国が提供を受けた他、フィンランド、デンマークへの貸与計画もすでに発表されている。
「これらの送り先は習主席が推進する経済外交圏構想『一帯一路』のためであることは明らかです。韓国については、米韓同盟からの離脱を促す外交戦略であることはミエミエです」(同)
愛らしいシャンシャンは、どんな外交的思惑に乗せられるのだろうか。
「シャンシャン」フィーバーの裏に蠢く“中国の黒い思惑”
2018.01.07 08:00
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