テリー どういう経緯で、股間をお盆で隠す芸をやりだしたの?
アキラ きっかけは、15年1月に放送された「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の「山-1グランプリ」というコーナーです。
テリー 正月恒例の、山ちゃん(月亭方正)が審査員長で、若手がネタ見せするコーナーだ。
アキラ そうです。そのオーディションに「宴会芸を持ってきてくれ」というお話だったんです。それまでずっと売れていなかったので、半ばやけっぱちで「宴会芸といえば、裸だろう!」ということで(笑)、お盆を持ったコントを作って持って行ったんです。
テリー なるほどね。
アキラ 実は僕、このオーディションに2回行っていて、前の年は見てくれたスタッフさんに「おもしろいけど、テレビだからなぁ」って言われて、出られなかったんですよ。でも、次の年に行ったら、その方が覚えていてくれて、「あれ、おもしろかったから、別のネタを作ってきてよ」と言ってくださったんです。
テリー そうだったんだ。
アキラ それで、「丸腰刑事」という別のコントにして持って行ったら合格しました。だから、もしオーディションを見てくれたのが別のスタッフさんなら、たぶん今の状況はなかったんじゃないかと思います。
テリー そこで注目を浴びて、17年の「R-1ぐらんぷり」で、ついに優勝!
アキラ いや、あの時はホントに信じられなかったです。「決勝の舞台に上がるのも難しいんじゃないか」と思っていましたから。
テリー 奥さん、いるんですよね?
アキラ はい、優勝する1年前に結婚しました。
テリー じゃあ、喜んでくれたでしょう。