雪の日、お江戸の人はどうしてた?浮世絵で江戸時代にタイムトリップ:パート1

| Japaaan
雪の日、お江戸の人はどうしてた?浮世絵で江戸時代にタイムトリップ:パート1

東京にも本格的なスノーシーズン到来!東京がお江戸と呼ばれていた時代には、雪が降ったらどうしていたのでしょうか?ちょいと覗いてみましょう。

雪だるまつくろう

菊川英山「雪遊び」ボストン美術館蔵

江戸時代の雪だるまといえば、達磨大師の形をしたものがメジャーでした。この絵の雪だるまもちゃんとした達磨の形ですが、それよりも変な表情に目が行きます。

子供たちは他にも雪だるまを作ろうとしている様子。かじかむ手をハーハー吐息で温めながら、自分と同じくらいの大きさの雪玉を交代で転がしています。おっ母さんの背中に負われた赤ちゃんも、手を伸ばして触りたさそう。

さて、そんな子供たちとおっ母さんの足元をよく見て下さい。これは足駄(もしくは高下駄)と言って、雪に埋まらないようにいつもより高い下駄を履いているんです。ただでさえ二枚歯の下駄はバランスが取りにくいのに、江戸時代の人は雪の上で更に高い下駄を平気で履いていたなんて、超人としか思えません。

家の庭で雪遊び

春信「風俗四季哥仙 庭の雪」国立国会図書館

今度は家の庭。

「母ちゃん見て見て!」「あら可愛い犬ね」「ほら、坊が目の玉を書き入れるのよ」女の子が弟を指差してくすくす笑っています。「まぁ、坊ったら、職人のお父っつぁんに似て凝り性だねえ」・・・。庭の雪で犬のかたちの雪像をこしらえて喜ぶ子供たちと母親の会話が聞こえてくるようです。

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