テリー そういうことでモヤモヤがたまったら、どう憂さ晴らしをしていたの?
丸山 大会の選手村は、食堂のバイキングが24時間開いてるんです。なので、夜中の12時過ぎに隠れて食べに行ってました。しかも、その悪い人に現場を見つかっちゃって(笑)。
テリー えっ、まさかあとをつけて来たとか?
丸山 たぶん眠れないから散歩に出て、食堂を見たら私が夜中にメチャメチャ食べてる、みたいな(笑)。で、彼女はそれを周りに言いふらすんですよね。
テリー あちゃー。
丸山 そこで私も、「食べていました」って素直に言えばいいのに、「いや、食べてないです」なんてウソをついちゃって(笑)。そのたった1回のウソで、いまだにみんなから「超ウソつき」って言われるんです。だから今、聞かれたことは何でも答えるスタンスでやっています。
テリー アハハハ、なるほど、そういうことなんだ。とはいえ、あれこれ答えすぎだけどね(笑)。そんな苦労もあって、11年のワールドカップで世界一になって、国民栄誉賞を受賞。状況は変わった?
丸山 まず帰国した時の成田空港の出迎えがすごかったです。あまりにも人が多くて、チームメイトと「誰か、韓流スターが来てるのかな?」とか話していたんですよ。行く時は記者の方が2、3人しかいなかったし、それも澤さんだけに取材して終了、みたいな感じだったのに、もうビックリしちゃって。
テリー 丸山さんも知名度が上がったでしょう?
丸山 そうですね。私はその時、東京の実家に住んでいたんですけど、駅から歩いて帰る間に、自転車で追いかけられたことがあって。