テリー 久住さんが仕事や学校で忙しい間、お母さんは慣れない東京で何をしていたの?
久住 お母さんは、私の仕事の送り迎えをやらなくちゃいけないんです。まず仕事の場所まで送ってくれて、帰る時間までそこで待っているか、一回家に帰ってまた終わる頃に迎えに来る、みたいな感じで。
テリー わ~、じゃあお母さんも忙しいな。でも、お母さんが急に抜けたんだから、実家もさぞかし大変だったろうね。
久住 だと思います。私の上に姉と兄がいるんですが、家事は高校生の姉がやってくれていたみたいです。
テリー じゃあ、本当に家族が一丸となって応援してくれたんだね。
久住 当時はまだ子供でしたから、一人じゃ何もできませんでした。そういう意味でも、支えてくれた家族には感謝しています。
テリー モー娘のメンバーになって、普通の中学生がいきなり華やかな芸能界に入ったわけだよね。戸惑いとか、なかった?
久住 あ、特に違和感はなかったです。本当に何も知らなかったので、「(芸能界って)こういうものなんだろうな」と素直に思ってしまっていました。
テリー 見かけによらず、意外に度胸が据わっているね。とはいえ、歌やダンスとか、覚えることもたくさんあるじゃない。
久住 私、最初は歌もダンスも、かなり下手だったんですよ(笑)。今考えても、見ていられないぐらいのレベルで。
テリー そりゃしかたないでしょう。それまでやったことないんだから。だけど、モー娘はすごく高いレベルを求められるんでしょう?(当時のプロデューサーの)つんく♂さんは、そういうところにすごくこだわる人だから。