アニメからブームに?「冬キャンプ」の魅力とは

| まいじつ
geertweggen / PIXTA(ピクスタ)

1月4日からBS11やTOKYO MXなどで毎週木曜日の深夜に放送されている、キャンプを題材にしたアニメ『ゆるキャン△』が“リアル志向”だと話題になっている。

物語は山梨県を舞台に、女子高校生がキャンプや野外調理などにチャレンジし、アウトドアの魅力を満喫する日常が描かれている。監督は10回ほど実際に泊まり込みのロケ地探しに赴いていて、冬のパリッとした空気感が実際の風景の中にいるようだと、インターネット上でも評判だ。

「実際にキャンプに行くための知識や道具などが、作中でしっかりと描かれているので、リアル志向だと評判になっています。キャンプをしてみたいけど道具は何を用意したらいいか分からない、調理器具の使い方が分からないという人にも、物語を通して分かりやすく解説しています。SNSでは《松ぼっくりが自然の優秀な着火剤になるって初めて知った》などといった書き込みもあります。実際に番組を見てキャンプを始めたという人も多いようです」(エンタメ誌ライター)

「冬キャンプ」ならではのメリット

タイトルに厳しくないという意味をにおわせる“ゆる”という言葉が入っているが、真冬のキャンプを女子高校生たちが次々と決行していくというかなり“ガチ”なストーリー展開が、キャンプ初心者のみならず、ベテランのキャンパーからも好評だ。

「キャンプというと夏のイベントと思われる人も多いですが、最近では冬のキャンプがちょっとしたブームになっています。きちんとした準備をすればテント内は家のなかのように暖かく、思ったより寒くはありません。また、空気が乾いて澄んでいるため、特に高台のキャンプ場などでは絶景が望めるのです。冬は女性が苦手としている虫がいないのも、女子受けする要素ですね」(アウトドア雑誌ライター)

過去には『ヤマノススメ』という登山アニメが話題となり、実際に山を登り始める人が増えたこともある。実際に、すでに番組を見て“聖地巡礼”し、インスタグラムに現地の風景をアップする人も現れている。

先日はNHKの朝のニュースで『ゆるキャン△』が取り上げられ、「冬キャンプが静かなブーム」だとして紹介されると、ネット上には《もはや社会現象だ》、《キャンプはオタク臭がしないので、アニメでも抵抗なく見られる》といった意見も投稿されていた。

アニメファンが物語の舞台となった場所を“聖地巡礼”し、町おこしにひと役買った例は数多い。これから暖かくなるにつれて、さらにキャンプをする人が増えていくかもしれない。

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