「切断された四肢も火葬場によっては火葬が可能」は意外に知られていない

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「切断された四肢も火葬場によっては火葬が可能」は意外に知られていない

不慮の事故や病気などで四肢を切断した場合、火葬ができることをご存じだろうか。私は以前、知り合いが足を切断した際、火葬場に立ち会ったことがある。しかし地方によっては、必ずしも火葬をするわけではなく、医療廃棄物として焼却炉で焼かれるケースもあるようだ。そこで、四肢切断後の取り扱いや私が実際に体験したケースについてお話しする。

■地方によって違う切断後の四肢の取り扱いや火葬後の骨返却の有無

通常死亡後の対応としては、死亡診断書と火葬申請書を提出し火葬場の予約をする、という流れで、葬儀会社が代行で手続きを行っている場合も多いようである。四肢の切断という体の一部の場合は、説明を行う病院や地方によって対応は違う。

四肢切断後の対応は、大きく分けて2つある。医療用廃棄物として処理する場合と火葬する場合である。火葬した場合、火葬後の遺骨の取り扱いに関して、火葬施設の別の場所に埋葬、もしくは骨壺に入れて返却するなど、地方により対応が異なる。

その理由としては、火葬後、すべての遺骨を収骨する東日本と主要な遺骨のみ収骨する西日本といった、収骨の仕方にも地方の違いがあるため、そのあたりも要因の一つではないかと考える。

■私が体験した足切断の火葬について

私が体験したケースをお話しする。

私の知り合いは、もともとの疾患から足を切断することになった。事前に病院側から説明があり、その地方では火葬が可能だったため、火葬することにした。事前に火葬場に予約、そして手術後病院から切断した足と証明書を受け取り、市役所へ行く。そこで、火葬許可書を発行してもらい、火葬場へ向かう。

火葬場に着いてすぐ、火葬後の遺骨について確認があった。ここでは、収骨することも可能とのことで、その場で小さい骨壺を購入し、持ち帰ることにした。係の方曰く、収骨した足の遺骨は、本人が亡くなった時に遺骨と合わせることができるとのことだった。

そして火葬する前、最後に一人ずつ木箱に入った足を持って、最後のお別れをした。その木箱はずんと重く、足の重さを体で感じた瞬間だった。火葬はあっという間に終わり、収骨へ。

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