相撲協会「消えた1億円」泥沼裁判舞台裏

| 日刊大衆
相撲協会「消えた1億円」泥沼裁判舞台裏

〈大相撲は誰のものか?〉 2月1日、自身のホームページで、こう訴えた貴乃花親方。その一方で、不都合な真実が生じている。「相撲協会が小林慶彦元協会顧問と、小林氏が代表を務める会社を相手取り、約1億6515万円の損害賠償請求訴訟を起こしているんです」(全国紙記者)

 協会側が東京地裁に提起したのは、昨年12月25日のこと。「自称・兵庫県警OBの小林氏は、北の湖前理事長時代に、危機管理のための協会顧問に就任。北の湖氏の死後は、貴乃花親方の側近になったといわれ、理事選でも、貴乃花一門外から票を取り崩すため、水面下で動いていたともいわれています」(夕刊紙記者)

 その小林氏だが、北の湖前理事長が16年1月に死去し、八角理事長体制になると、ほどなく協会顧問を解雇されている。「解雇された翌月には、協会を相手取り、“不当に解雇された”と、地位確認訴訟を提起しました」(前同)

 貴乃花親方に近い関係者は、こう語る。「協会側も小林氏への損害賠償請求訴訟を起こすなら、解雇してすぐの16年でも良いものを、なぜ1年以上もたった昨年末に訴えたのか。元日馬富士の暴行事件による、一連の貴乃花親方との対立が、影響しているようにも思えます」

 一方、協会側の言い分は、「小林氏の会社が昨年10月に解散したため、その清算前にということで、この時期の提訴になったそうです」(前出の全国紙記者)

 だが気になるのは、なぜ1億円超の巨額を損害賠償することになったのか、だ。「うち8000万円は“国技館の改修工事を受注させてやる”と言って、小林氏が施行会社に振り込ませた裏金だそうです。また、他の1700万円は“パチンコのキャラクターに各力士を使わせてやる”といって、これまた仲介業者から小林氏がせしめた裏金とのこと。北の湖前理事長時代に、こうした数々の背任行為を小林氏が積み重ねた結果、協会は1億6515万円分の損害を被ったと主張しています」(前同)

 これらの疑惑は、当時のメディアでも騒がれ、小林氏は“裏金顧問”と報じられた。「訴訟では、相手業者が裏金を認める陳述書を提出。疑惑が事実であったことが判明しました。

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